30年ぶりに百人一首に加わって、大人気なさをだす。



久しぶりに百人一首をプレイした。

燃えた。


かるた部の顧問になったことは、以前お伝えしたとおりだ

そしてかつて小学校時代に百人一首をよくやる先生のもとで、かるた大会をしていたことも。


あれから30年。

いつもは読む側だが、プレイする側に加わったのである。


当然のことながら、全然覚えていない。

いつも読み手をしている分、上の句は少し覚えているが、それが下の句と繋がっていない。


それに比べてどうだろう。

学生たちは若さと頭の良さで、どんどん吸収している。

色々と工夫しながら、覚えているのだ。

例えば、


由良の門を 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな


これは、「ゆら」から始まり、「ゆくえ」である。

だから、「ユラユラと揺れて、ゆくえ不明」なんて覚えているようだ。


そして、瞬発力がある。

「ゆら…」ときた瞬間に、「ゆくえ」をパーン。

さすがの若さである。


「先生もやりますか?」

そう言われて、

「仕方ないなあ、ちょっとだけだよ」

なんて感じで、最初は若干引き気味で混ざった。


しかし始まると、学生の吸収性に負けていられなくなる。

必死のプレイ。


ということで、何回か終えたところ、指に痛みが走った。

どうやら、知らぬ間に力が入りすぎたのだろう。

親指を内出血してしまったのである。



なんとも、大人気ないものだ。



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