この写真。バンコクの街中の一路地を写したものだ。
ビルが乱立する大都会バンコクで、これだけ空が広く見えることは、珍しい。
この風景を目の当たりにして、僕は「なんか、沖縄みたいだなぁ」と即座に思った。
よく、沖縄とタイの雰囲気の共通性を耳にすることがあるが、こんな一路地でも思わせることがあるものだ。
沖縄ータイの関係は、深い。
沖縄の前身=琉球王国の海外貿易の状況を良く示す一級史料『歴代宝案(れきだいほうあん)』を分析して、琉球王国が、中国や日本、東南アジア諸国と活発な交易を展開し、アジアの国際舞台を支える重要な地域であったことを明らかにしたのは高良倉吉先生(アジアのなかの琉球王国 (歴史文化ライブラリー)
先生によると、1425年からの150年間で、琉球王国が一番多く貿易していた相手がタイ(当時シャム・首都アユタヤー)だった。
期間中、琉球からシャムに向かった舟の総数は60隻(ただし、『歴代宝案』は編纂されていて、本当はもっと上回るらしい)で、2位のマラッカ行き20隻を、大きく引き離しているのだ。
15世紀から、琉球とシャムの関係性は深いものがあった、のである。両地域の関係性は、かれこれ600年になろうか。
ということで、文化交流もあったろう。
互いに多くの影響も受けあったことだろう。
まぁ、だからタイと沖縄の町並みが似る、と言い切ることは短絡に過ぎるが、それでも、その歴史性は軽視できないだろう。
そんなことを、バンコクの一路地で思ったしだいである。
ちなみに、15世紀のシャムー琉球の貿易によって、ラオロンというシャムの酒が琉球に入ったが、これが、泡盛の元祖になったなんて説もある。東恩納寛惇氏は「泡盛雑考」の中で、ラオロンの風味や香り、製造方法が、泡盛の古酒とまったく同じことに着目し、泡盛の起源をタイに求めたのだ。
まぁ、泡盛の元祖=タイと決めつけてしまうのは早急な気もするが、それでも両国の関係性というのは深くて興味深いものだ。
<参考>
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こんにちは!
返信削除今日の記事をおもしろく読ませていただきました。
タイと琉球のつながり、600年にも及ぶ。
単に歴史を学ぶだけでは、見えてきませんよね。
これからも、タイの事色々教えて下さい。
とても楽しみです。
こんにちは。michiさん。
返信削除沖縄は、当時の海を舞台とした国々のつながりのなかで、重要な位置を担っていたようですね。ちょうど扇の要のようなものかな。
そんな視点からアジアの歴史を眺めるてみると、今までのいわゆる”日本史”も別のかたちで見えてくるように思います。
そして、そこでタイはどうつながっていくのか。個人的に興味あるところです。
コメント、ありがとうございました。