ふとしたことで思い出す、教え子。



髪の毛が、伸びてきた。

久々に前髪が目にかかりそうだ。

僕は基本的にワックスをつけて、髪の毛をあげているが、風呂上がりはおりている。

それがだいぶ長い。

かつて若かりし頃ロン毛の頃もあった。

が、今は鬱陶しくてできない。

若かったな。


ところで、前髪を下ろすと、ふと思い出すシーンがある。

それは、ロッブリー時代に仲の良かった学生が、夜の道で笑っていた顔と周りの風景だ。


そいつは、突然夜遅くに、

「先生、今から飲みません?」

とメールを送ってきた。


もうとっくにシャワーを浴びて、そろそろ寝ようかとくつろいでた時だったと思う。

でも、飲む場所は近所だったので、仕方なく行くことにした。

そいつは確かバイクで迎えにきてくれたと思う。


会うなり、あいつは笑った。

「先生、前髪下ろしてると、なんだか可愛いっすね」

そう言った。


身長が2m近くあったあいつは、一見するとイカついが、笑顔が優しい男だった。

「うるせえよ」

そう言って、髪の毛をぐちゃぐちゃっとあげた記憶がある。

本当に些細なことだが、妙にあの日の笑顔が忘れられない。


それから数ヶ月後にあいつは突然いなくなってしまった。

そして、あの悲しい日から、3年以上が経った。

教え子でもあり、友達でもあったあいつのことを、ひょんなことから思い出すものである。



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