ドイトゥン(Doi Tung)で花を育てる仕事をするおばちゃん。




「私はミャンマーで生まれたんだけど、子供の頃からタイに住んでいてね。

今は、ここで毎日、働いているんだよ。もう10年以上かな」


王室プロジェクトが進められるドイトゥン

そこで働くおばちゃんに声をかけみたのだ。

おばちゃんは苗を一つ一つ、丁寧に分けていた。



「これが大きくなって、もう少し大きな鉢に、移し替えられるのに30日後くらいから。

それでもう少し大きくなるまで育てて、最終的には庭園に移されるんだよ。全部で2か月くらいかかるね」


ドイトゥンの庭園では、元国王の皇太后さまが愛されたという花が365日、常に咲いている。



こうした花々を育てるのが、おばちゃんのような地域に住む人々である。


「私はミャンマーで生まれたけど、ここで働く人は色々なところから来た人が多いんだよ。

例えば、中国からも来ているし、アカ族などの山に住む人たち、それとバンコクから来ている人もいるよ。

みんなで、花を一生懸命育てているんだよ」

王室プロジェクトは、こうした地域の人々が毎日働くことで成り立っているのである。


前国王の皇太后さまはご生前、家から時折庭園を眺められたという。

すると、庭園で働く人々は皆、皇太后さまに向かって拝んだ。

それに対して、皇太后さまもまた感謝の気持ちを表現されたという。


自然をこよなく愛し、質素な暮らしを送られたという皇太后さま。

きっと地域の人々や物事に感謝の気持ちを忘れることなく生活されていたのであろう。

そして、そんな気持ちが、地域の人にも伝わっていたのであろう。

だからこそ、今もなお庭園で働くおばちゃんは生き生きとして見えるのだ、なんて感じた。



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