ワット・パンタオの幻想的灯火。仏陀説法の象徴性を前にして





今日は旧暦3月の満月の日。

万仏節(マーカブチャー)だ。


仏陀が入滅する前に、偶然にも集まった1000人以上の弟子を前にして戒律を説いた日の記念日だという。

タイでは祝日だが、まあ、僕は大学へ行った。

書き物をしたり、今週土曜のスピーチに向けた学生への指導をしたりして、いつも通りの日なのである。

いや、むしろ忙しかったくらいである。



しかし、それではあんまり。

ということで、市内で食事をしてブラブラとお気に入りのお寺へ。





すると、どうやら今日は儀礼が行われる模様である。





そこで、待ってみることにした。

タイに関係する言葉のしりとりをツマコマとしながら、待つこと1時間。

仏陀像の周りに火が灯された。




なかなか幻想的。




仏陀によって説法されるシーンが象徴的に再現されているといえよう。



タイに来た頃は、目にする儀礼や祭り一つ一つに心が動かされたものである。

見るもの聞くものが真新しく、刺激に満ちていた。


しかし最近は、だいぶタイに慣れてしまい、また忙しさもあって、あまり儀礼や祭りを見に行く機会がなかった。

でも、こうしてたまに儀礼や祭りの世界観の中に入り込むと、ワクワクしていたころを思い出す。

「ああ、僕は今、昔憧れたタイに実際にいるんだなぁ」

そう深く感じる。

目で見ること、体で感じること。

それで、いろんな気持ちが沸き起こるものである。


一つ大きな徳をつんだ我々は、家路へ。

さすがに満月が美しい夜の始まりである。



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