チェンマイの山奥に桜を植える。
山形県タイ友好協会主催で、式典が行われた。
僕は、チェンマイ大学の副学長に付き添って、日本研究センター代表として参加した。
朝になって急遽、司会をしてくれと言われたりして、なかなかバタバタした一日。
それでもチェンマイの桜が見られたのはよかった。
植樹式が行われたのは、クン・チャーン・キアンという、ドイ・ステープを超えてさらに奥へ30分以上悪路を走ったところである。
車と車とがすれ違うのも困難な道のりを行く。
一歩間違えばタイヤがくぼみに、あるいは車ごと山から落ちていくくらいである。
ひや、ひや。
クン・チャーン・キアンにつくと、ピンク色の可愛らしい桜の花が見られた。
そして式典会場には、山形県知事や協会の方々が30人くらい集まっていた。
在チェンマイの総領事もいらっしゃっていた。
「司会かぁ、若干緊張するなぁ」
そう思っていたら、情報伝達の不備なのか、協会側は司会ではなく通訳が来ると思っていたらしい。
ということで、急遽、副学長の分だけの通訳に切り替わった。
まあ、色々とバタついたが、なんとか通訳を終えて桜を植えることになった。
金色に輝くスコップを持って、皆で植えたのである。
「桜の花は満開から一週間くらいで散ってしまうと聞いております。でも、今日植えた木はずっと長く育ち続けること、そして日本とタイの関係も同じように末長く続くことをお祈りしています」
暑い、暑いとずっと言い続け、一人スプリクトもなしで挨拶に臨んでいた副学長。
でも、僕も今日植えた桜の木が、50年後も100年後も元気に咲いていたらいいなあ、と同じ気持ちでいる。
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