チェンマイ大に来てから、文学史の授業を担当している。
古代から近世までの時代を扱う。
僕は確かに文学部出身だが、専門は歴史人類学なので、文学作品のことはそれほど明るくない。
いや、むしろ薄暗い。
ということで、文学史の授業をする上で、大いに参考にさせていただいているのが、ドナルド・キーン先生の著作、特に『日本文学史』である。
先生の様々な文学作品に対する切り口や語りは刺激的で、圧巻。
僕を文学の世界に引きずり込んでくれた。
僕など全然、先生の足元の足元にも及ばない。
だから、授業では先生のご研究を大いに引用し、また学生に直接英文を読むよう勧めている。
先生のご見解はチェンマイの学生にも広がっているはずなのである。
キーン先生の訃報を今日、聞いた。
偉大な先生。ご冥福をお祈りします。
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