ピッサヌローク県にある国立ナレースワン大学。
そこの社会科学部アセアン・コミュニティー・スタディーズで働いている先生とは、かれこれ15年くらいのお付き合いである。
とある研究会のチェンマイへの調査実習の際に、部屋が同室だったのがご縁だ。
それから数年に一回はどこかのタイミングでお会いする。
その先生から、メールでセミナーのお誘いを受けた。
タイ深南部における平和構築に関するセミナーだ。
ナレースワン大学主催で、チェンマイ大学法学部の会場にて開催されたのである。
時間が許す限り、参加してきた。
会場でお会いした先生は相変わらずお元気で、出会った頃から全く印象が変わっていない。
少ししかお話しできなかったが、お会いできてよかった。
マレーシアとの国境付近で、パッターニー県を中心とした深南部。
イスラム教徒が多く、テロ、殺戮、爆弾といった物騒なワードと結び付けられ、語られることが多い。
「深南部は怖い」という印象が、タイの中にあるのだ。
そこでセミナーでは、偏った印象ではなく、実際のデータに基づいてタイ深南部の現状を把握し、その上で平和を構築していくためにどうするべきかという点が、議論されたのである。
表象、そして暴力と平和。
極めて、大切な議論だ。
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