デポジットの返却が外貨小切手だった場合



とある研究プロジェクトが完成して、それがタイの研究機関から認められたので、預けていたデポジットがかえってきた。

なぜか、ドル建て。


小切手で送られてきたので、それを持って銀行に行った。


銀行員たちは、何人かで大もめにもめた後、

「バンコクにいけます?」

と。


どうもドル建ての小切手は扱うのがかなり面倒なようだ。

僕は、しばらく行く予定はないことを告げる。


だろうね、的にまた銀行員たちが話し合っている。

「なんでタイからの研究機関なのに、わざわざドルでもらっているんだ?」

「なんか、小切手のサインも変だ・・・」


なんだかこのままだと、僕が偽造小切手を持ってきたのではないか、とあらぬ疑いをかけられそう。

気の弱い僕は、「実はそうなんです」などと、わけのわからないことを口走りそうだ。



それで、結局お金に変えることはできず、お持ち帰りに。

研究機関に問い合わせたところ、銀行口座にタイバーツで振り込んでくれるとのこと。

で、すぐに小切手を返送したのである。




最初からそのほうがどれほど早かったか。


まあ、タイらしい、いい経験だったとしよう。


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