チェンマイでとろけるブリンを。


プリン。

子供の頃は、さほど興味があったわけではない。

いつ頃から好きになったのだろうか。

おそらく、パステルのなめらかプリンを食べた時からだろう。

あの衝撃は、忘れがたい。

なめらかプリンは1993年から発売しているらしいので、きっと初めて食べたのは、中・高校生の夏くらいだろう。

青春の味、とでもしておきたい。


さて先日、風邪を引いて、無性にプリンが食べたくなった。
(風邪をひくと、アイスやチョコなどが食べたくなるのはなぜだろう)

日本ならば、今ならとろける系のプリンは、コンビニでも手に入るだろう。

しかし、こちらはチェンマイ。

そう簡単にはいかないのである。


そんな中、日本のとろけるプリンと変わらぬクオリティを出す店がある。

ニマンヘミン通りの、スマイリーキッチンだ。



先ほど、「そろそろか」と呟き、久しぶりに買いに向かった。

バイク駐輪場から眺める、夕焼け空。



まるでラオウの亡き後、平和の訪れを象徴するかのような光が差し込めた空のようだ。

陽の光の線が、放射線状に伸びているのである。

心踊る。


店に着き、早速プリンをいなせに注文。1個60バーツ。

そう、結構なお値段である。

だが、そこは動揺しない。


家につくと、まずはコーヒーをいれる。

そして、プリンを口に運ぶ。



苦味のあるキャラメルと、とろけるプリンがマッチ。

コーヒーもプリンをひき立てる。

最高の夕方になるのである。



プリン。

子供の頃は興味がなかった分、今ではすっかり魅了されている。


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