部屋の奥には、囲炉裏があった。
寒気になれば、ものすごい寒さなのだろう。
囲炉裏は必需品だ。
村人たちは囲炉裏を囲んで、ワイワイと騒いでいる。
「私たちは声が大きいけど、別に喧嘩しているわけじゃないから」
そう、女性に言われた。
確かに皆、大騒ぎだ。
男の人がお湯を沸かしている。
そして、それでお茶を煎れてくれた。
「村では、来客にはお茶を出すのが習慣なんだ。お酒はダメなんだ」
「へえ、普段は飲むんですか?」
「いや、普段も部屋の中でお酒を飲むことは禁じられている。飲みたきゃ外で飲むが、それもあまりしないな」
村人は語った。
なかなか厳格な秩序があるようである。
例えば、結婚式もお茶で行われるというし、儀礼の場に飲酒をした者が入ることは許されないそうである。
タイ東北部イサーンだと、儀礼・祭礼の時は酒がつきもののように飲んでいるが、ラフ族の村は違うのである。
いったいなぜ、酒がダメになったのであろうか。過去にいったい何があったのだろうか…
ま、それはさておき、皆でお茶をすする。
素朴でうまい。
人一倍派手な服を着たおじちゃんが、日本でいう三線の楽器を奏でてくれた。
薄明かりの中で静かに聞く音色は心地いいものである。
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一枚目のお写真の調味料に射す光と暖炉の火、そして親子の何気ない様子の風合いが素晴らしいと感じました。そして貴重な体験をされていて羨ましいです。若い内のこう言った経験は貴重だと思います。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除僕も貴重な体験をさせていただいていると思います。
とても温かく迎えていただきました。
今後も通わせていただくことになりそうです。
少しチェンマイ市内から遠いんですけどね…笑
コメントした後で気になってたのですが、瓶越しに射す光と壁から漏れる光、立ち上がる蒸気と火などと親子の自然な表情から「風合い」を使ったのですが、やはり「雰囲気」を使ったほうが正解ではなかろうかと?如何でしょうか。
返信削除お返事遅れてすみませんでした。
返信削除そうですね、雰囲気の方が一般的な言葉だと思いますが、風合いも味があっていいのではないでしょうか。
コメントいただきまして、ありがとうございます。