ラフ族の村人たち、客人を迎える囲炉裏の風景。



部屋の奥には、囲炉裏があった。



今、タイはものすごく暑い時期のはずだが、ここ山村は肌寒い。

寒気になれば、ものすごい寒さなのだろう。

囲炉裏は必需品だ。


村人たちは囲炉裏を囲んで、ワイワイと騒いでいる。

「私たちは声が大きいけど、別に喧嘩しているわけじゃないから」

そう、女性に言われた。

確かに皆、大騒ぎだ。


男の人がお湯を沸かしている。

そして、それでお茶を煎れてくれた。

「村では、来客にはお茶を出すのが習慣なんだ。お酒はダメなんだ」

「へえ、普段は飲むんですか?」


「いや、普段も部屋の中でお酒を飲むことは禁じられている。飲みたきゃ外で飲むが、それもあまりしないな」

村人は語った。


なかなか厳格な秩序があるようである。

例えば、結婚式もお茶で行われるというし、儀礼の場に飲酒をした者が入ることは許されないそうである。

タイ東北部イサーンだと、儀礼・祭礼の時は酒がつきもののように飲んでいるが、ラフ族の村は違うのである。

いったいなぜ、酒がダメになったのであろうか。過去にいったい何があったのだろうか…


ま、それはさておき、皆でお茶をすする。

素朴でうまい。


人一倍派手な服を着たおじちゃんが、日本でいう三線の楽器を奏でてくれた。



薄明かりの中で静かに聞く音色は心地いいものである。


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4 件のコメント:

  1. 一枚目のお写真の調味料に射す光と暖炉の火、そして親子の何気ない様子の風合いが素晴らしいと感じました。そして貴重な体験をされていて羨ましいです。若い内のこう言った経験は貴重だと思います。


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  2. コメントありがとうございます。
    僕も貴重な体験をさせていただいていると思います。
    とても温かく迎えていただきました。
    今後も通わせていただくことになりそうです。
    少しチェンマイ市内から遠いんですけどね…笑

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  3. コメントした後で気になってたのですが、瓶越しに射す光と壁から漏れる光、立ち上がる蒸気と火などと親子の自然な表情から「風合い」を使ったのですが、やはり「雰囲気」を使ったほうが正解ではなかろうかと?如何でしょうか。

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  4. お返事遅れてすみませんでした。
    そうですね、雰囲気の方が一般的な言葉だと思いますが、風合いも味があっていいのではないでしょうか。
    コメントいただきまして、ありがとうございます。

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