共同体の境界から、ピーを異界へと祓う儀礼跡。


ラフ族の村の外れに行った時、妙なものを見かけた。




「これは何ですか?」

「これは家や村などで何か災禍があった時に、村人はここへきて外に祓う儀礼をします。その跡です。

ほら、この木の棒が橋を表してます。悪いものがこの橋を渡って、外に出されるんです」




人型をした飾りがぶら下げられている。




村人たちは、自然災害や病気などといった災いをもたらすピーが、常に自分たちのもとに侵入してくる可能性があると考えている。

だから、悪いピーが自分たちに迫ってきた場合、共同体の境界と認識する場に訪れ、外部へと祓うのである。


こうして見ると、橋の向こう側は何だか異界のような気がしてくるから不思議だ。



危機を祓う場に創られる異界の扉は、人々の心の目によって浮かび上がってくるのである。


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