諦めかけたつらい時期、支えがあっての今。




今学期は、「文学史」や「江戸文化史」だけでなく、マイナー学生向けの日本語授業も担当している。

前学期は文科系の授業のみを担当して、語学を教えていなかった。

だから、後期の日本語授業初日の前は、「かつて、どうやって教えていたんだっけ?」と少し頭をよぎった。


でも、始まればやはり楽しい。

学生とともに進めていくあの授業の感じが、やっぱり好きだ。


かつて、30歳くらいのとき、教員の道を諦めかけたことがあった。

教員とは関係のない仕事をしていた。

でも、色々な方々の助けと縁があって、なんとか今、教員として生活することができている。


道を諦めかけたあの頃は、今になって思うと大きな不安に襲われていた。

自分が本当にしたい仕事を断念し、違う仕事をする状況下、心の折り合いをつけるのに必死だった。

どことなく虚無感があったかもしれない。

酒の量もあの時期、多かった。


辛い時期。

でも今となれば、その経験があったからこそ、自分が本当に教員生活が好きなんだと実感している。

毎日楽しくて仕方ない。


そりゃ、忙しいし、いつも何かに追われている。

土曜も日曜も、なんだかんだで職場に行く。

論文のことで、頭痛も起きる。

でも、それでもやりたいことをさせてもらえて、忙しくしている充実感は、幸せだ。


これも、色々な方々の支えあってこそ。

大きな感謝をしつつ、これから作業します。

いやはや、皆さん、ありがとうー。


(別に今、酔っぱらっているわけではないことを、付言しておきたい)



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