交差点での、屋台のおっちゃん。ありがとう。
タイの街、特にバンコクほど歩きにくい街はないと思う。
昔よりはよくなった気もしないでもないが、それでも歩道はガタガタで、狭い。
時どき、歩道は途切れる。
車の道ばかりが優先されて、歩道は隅に追いやられている。
完全に車のための街、だと思う。
夜、とある交差点に差し掛かった。
しかし、向こう側へ渡れない。
たとえ信号が青になっても、左折車がビュンビュンと走り抜けていく。
止まろうともしない、意地悪な車両の多いこと。
歩行者に優しくない。
1回目の青は逃した。
次の青を待っていると、屋台を押したおじさんが、横に並んだ。
そして、青になった。
しかし、やはり車は早い。
「渡るのは難しいよなー。よし、今だ」
そういって、先陣切って渡ってくれた。
僕を導いてくれた。
片手で屋台を押し、片手はスピードをだす車を止めるアクションをする。
渡り終わると、おっちゃんは僕に笑顔を向けた。
「どうだ」
といった感じだ。
そして、さっさと夜道を進んでいった。
ありがとう、おっちゃん。
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