お出迎え、名残惜しそな喫茶犬。


スコータイに行く途中、休憩がてらにぶらりと立ちよった喫茶店。

一頭の犬がお出迎え。



 「おいで」

というと、とにかくついてくる。


2メートルくらい先でごろっとしていても、

「おいで」

というと、のそっと起きて、こちらに顔を寄せてくるのだ。


なんとも愛らしい犬である。


名残惜しい帰り際。




父から離れない、犬。



車のドアまでついてきた。

そして、おすわりをしてこちらを見つめる。


「じゃあね」

なんだか、しょんぼりと我々を見つめる。


車が走り出して、後ろを見てみると、まだこちらを見つめていた。

なんとも可愛らしく、そして寂しい犬との別れである。



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