『Sapiens』、そして『斜陽』。


カフェで読書。



『Sapiens』と『斜陽』。

なんだかよくわからない組み合わせだ。


『斜陽』は授業で扱うので、読み返していた。

一人、カフェで涙が出そうになる。


カフェの外では、人々はお酒をのみ、週末をエンジョイしている。

カフェと酒場の対比は、斜陽のよう。

より複雑な心境にさせてくれる。


でも、一見、華やかな酒場。

もしかしたら

「僕は遊んでも少しも楽しくなかったのです。快楽のインポテンツなのかも知れません。僕はただ、貴族という自身の影法師から離れたくて、狂い、遊び、荒んでいました。」

という『斜陽』直治のような心持ちで、無頼的に飲んでいる人がいるのかもしれない。


明るさの中に暗さがあって、暗さの中に明るさがある。

両者は純粋に対比の概念ではないといったのは誰だったか、思い出せないでいる。

カフェを出たら、酒の匂いがすさまじかった。



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