以前から、とあるタイの歴史資料が見たかった。
人に伝えたら、確実に
「なんでそんな本を?」
と言われるに違いないような、マイナーなものだが、僕は見たくて仕方なかった。
オンラインで調べると、タイではチュラロンコーン大学にしかなかった。
「仕方ない。チェンマイから行くか」
そう呟き、諦めかけたその時、日本のとある大学の図書館に「所蔵」の文字を見つけた。
ということで、一時帰国中の年末、図書館へ行った。
無事、本を見つけて閲覧をしたところまではよかった。
しかし、本の数ページがなぜか袋とじになっていて、一部破いてしまった。
その日は応急処置をし、
「まあ目立たなくなったし、大丈夫だろう」
と図書館を後にした。
だが、僕はこう見えて、気の小さい男だ。
というか、相当に悪いことをした。
帰り道から気になって、気になって仕方ない。
年末年始も、ずっと引っかかっていた。
ということで、今日、図書館の人に謝罪をしに、再度大学へ向かった。
僕は買い取ってもいいと伝えた。
「この程度は大丈夫」
と言っていただいた。
「むしろなんで袋とじなんでしょ」
とも。
確かに、そこは不思議だ。
というわけで、少しホッとしたが、本を破いてしまったのは事実。
申し訳ないと思いながら、大学から夕日を眺めた。
もしタイで本を見つけることができたならば、即購入、図書館に寄付したいと思っています。
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