ボロブドゥール遺跡。
かつては密林に埋もれていたという、世界最大級の大乗仏教寺院だ。
この迫りくる迫力には驚かされた。
巨大な遺跡は、仏教の三界の構造になっている。
すなわち、下段=人間の欲界。
中段=神と人間が触れあう色界。
最上段=神のいる無色界。
下段の欲界には、欲にまみれた人間を表すレリーフ。
中段の色界には、仏教説話の装飾浮彫がびっしりと並ぶ。
これがなんとも美しい。
天人や鳥獣、インド神話に関連するものが並ぶ。
欲にまみれた人間に比べて、なんと穏やかで優雅なことか。
そして、最上階の無色界には仏塔と仏像が並ぶ。
山々に囲まれて、天上にめがけてスッと伸びる釣鐘状の仏塔は、格子状。
仏塔内の仏像を拝むことができる形なのだ。
だが、中心塔には大日如来がないらしい。
空洞。
それは、大乗仏教の究極のかたち「空」の思想が示されているのだという。
ボロブドゥール寺院は、仏教的世界観・宇宙観が象徴された、巨大な曼荼羅だ。
山々に囲まれて、宇宙の中心にたつ。
山々に囲まれて、宇宙の中心にたつ。
太古の人々の作り出した文化・アートに心震わされた。
プランバナン遺跡もよかったが、こっちの方が好みだ。
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