そこで、自国へ帰る様子を象徴的に演じる行列が、引き続き行われた。
この日のためにイサーンのスリン県(象の県として有名)からやってきた象3頭に、国王・王妃・プラウェートサンドンとその妻、子供たちが乗り込んだ。
<専用の土台から象に乗り込む>
先頭の象に国王とプラウェートサンドンの息子が、次の象に王妃とプラウェートサンドンの娘が、そして最後の象に、プラウェートサンドンとその妻が乗って、行列が開始される。
行列の先頭は、僧侶である。トゥンシームアン寺の住職が台座に乗って運ばれる。住職は道行く人々に、ナムモンと呼ばれる聖水を振り掛けてまわった。
皆、その水を浴びるために、住職の下へと駆け寄る。
僕も、やはりナムモンを受けたくて、住職の下へと行って、水をかけてもらった。心地よい。
僧侶のあとには、プラウェートサンドン一家を乗せた象が練り歩く。
僕が写真を撮るために、象に近寄ると、象はかわいらしく鼻を僕のほうに寄せてきた。今思えば、かわいらしいが、そのときはちょっとした恐怖心を持ったことは否めない。なにせ、象は近くで見ると大きくて迫力あるからねぇ。
そして、そのプラウェートサンドン一家を乗せた象の後ろには、実にさまざまな人が行列をなしていた。
ウボン県内の学校の子供たちや、ウボン国立大学の生徒さんたち、おばちゃんたちなどである。皆バッチリと服装を決めて行列に参加している。
ものすごい暑さの中、楽しげに歩いている。
とはいえ、去年シーサケット県のとある村で見たときよりは、行列がおとなしかったように思った。シーサケット県では、行列をなす人びとは踊りたくっていたものだ。
どっちがいいかは、僕は分からない。
とまあ、こんな具合で、人びとは行列をなして、街中を30分以上練り歩き、トゥンシームアン寺(パウェートサンドンの自国を象徴)に戻った。
パウェートサンドン一家を自国(寺)に運ぶ役割を無事に終えた象たち。暑い中、本当にお疲れ様という感じだ。
こころなしか、象は笑っているように見えた。無事に終えたことからの笑顔か、それとも水浴びができることへの喜びか。僕には計り知れないが、水浴びの姿はなんともいえずかわいかった。
象はやっぱりかわいいね。
応援のほど、よろしくお願いいたします
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