小雪合戦を終え(?)、次は続石へ。



幅7m、奥行5mの石に厚さ2mの巨岩が乗っている巨石遺構で、古代人の墓とか、武蔵坊弁慶が持ち上げて作ったとかいわれているらしい。

これまた、高まる情熱。


だが、元旦の遠野、雪はしだいに強くなっている。

なかなかな趣の鳥居奥の山道は、かなり雪深い。



「この、雪道登って行かなきゃならんのか?」

全員の頭に、その思いがよぎった。


しかも、正月早々、雪山を好んで登る人はいないらしく、新雪満載で、いかにも歩きにくそうだ。

明らかにみな、気持ちがひよっている。


ところで、鳥居の下、なんの立て看板だ?



「熊…音の出るものを携帯して…十分注意…」

しんしんと降る雪の遠野はえらく静かで、しかも音の出るものなんて持ち合わせていない。

正月早々、雪降りつもる山中、一家で熊にあって、死んだふり、なんて恐怖を通り越して少し滑稽だ。


「次へ行こう」

誰からともなくそう言い、我々は車へと戻った。


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”遠野の地勢を知る”

これが正月、遠野での目的だった。


まずは、遠野の旧家、「曲り家」の千葉家へと向った。

曲り家とは、母屋と馬屋が一体となった住宅のことをいう。

千葉家は170年ほど前の建築というから、期待は高まるばかり。

東北・遠野への、情熱はとまらない。


さて、元旦の遠野は雪が降り始めていた。

午前中、陸前高田では虹が出ていたのに。

やはり、太平洋側の地域と、内陸の山間地域は気候がまったく違うものである。


いや、それにしても東北やね〜。



そんなことを思いながら、窓の外を眺める。


千葉家は中心部からだいぶ外れたところにあった。

しんしんと降る雪のなか、高台に堂々と建っている。



おお。さあ、いざ館内へ…高まる情熱。

が、残念休館。

ホテルの人は休みじゃないと行ってたのに!…

そんなことを思いながら、雪降る千葉家を眺める。


休館と知るやいなや両親、特に母は、そそくさと車へと戻ろうとしている。



母は北海道出身なのに、かなりの寒がり。

早いところ、車に戻って休みたいのだろう。


「ホッ」

母の声とともに、ボフっという音がした。

「いた!はら立つなぁ〜」

笑いながら言う、父の声。




見ると、母が父に向って雪玉を投げている。



そこで、父も負けじと、雪を拾って玉を作りはじめている。

キャッキャと逃げる母。


「いくつだよ」

2人に向って言い放ったが、かく言う僕も、雪玉を作るかどうか、迷っていた。


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年末年始、日本に一時帰国していた。


そして、正月は理由あって、家族で東北・遠野へ行った。

遠野では車を借りたので、「東北に来たからには、やはり一度は被災地に訪れなければならない」という思いのもと、ホテルの方の勧めにしたがって、陸前高田へと向った。


遠野から山々を越え、そろそろ陸前高田かという場で、目の前にひろがった広大な土地。

なにもない。

津波に襲われた範囲の、そのあまりの広さに驚愕する。


海岸に近づくにつれ、言葉を失う。

外は、強い風がふいていた。

涙がでて、ただただ手を合わせることしかできなかった。




陸前高田で見たこと、感じたことは、ここで何回書いても、何回書き直してみても、うまく表現できない。

”来てよかった”

ただ、そう思った、そのことだけ書いておきたい。




" 奇跡の一本松 " から駐車場へと歩いている途中、目の前に虹がかかった。




前へ歩くための虹だ、と信じている。


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「ここロッブリーでは1年に1回、遺跡を前にしてのクラシックコンサートがある」

 ニウェート氏から誘いを受けて、先日(実はかなり前)行って来た。


場所は、ナーラーイ宮殿。

17世期にナーラーイ王によって建てられた宮殿で、現在は博物館となっている。 



宮殿の入り口は、顔が異常に広いニウェート氏のおかげで顔パス。

で、博物館の責任者の方々の紹介を受ける。

全員、とても気さくなおばちゃん方で、実はコンサート後には、ともにビールを呑んだ次第である。

 ま、ニウェート氏とつるむと、いつもこういう結果だ。


それはさておき、コンサートが始まるまで、遺跡をニウェート氏に少し案内してもらう。


かつて、ナーラーイの遺跡に関わる仕事をしたことがあるというだけに、詳細にかつ、軽快にそれぞれの説明をくわえるニウェート氏。 

彼の大学での授業は、生徒にとって、きっと楽しいことだろう。


 で、日が沈みはじめようかという頃、いつものようにちょいと水分補給。



悠久の歴史を今に伝える遺跡のなかで、夕焼けを見上げて飲む一杯は、格別だ。



さて、コンサートが始まった。 


タイやラオの伝統音楽や、クラシック音楽などが演奏される。




壮大な遺跡をバックにした音楽や踊り。

建築を含めた総合芸術である。

ガラにもなく、瞳を閉じてみたりして、芸術を楽しむ。


パチン!

パチン!


明らかに音楽とは趣を異にする、手を叩く音が妙に騒がしい。

そう。

会場には尋常じゃない蚊がぶんぶん飛んでいて、観客がそれに翻弄されているのだ。


壮大な遺跡。流れるクラシカル音楽。そして、パチパチ音。 

このすべてが組み合わさってこそ、どこか間の抜けたようなタイ・ロッブリー特有の
クラシックコンサートが仕上がるといえよう。


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今タイは、反政府デモが活発化し、混乱している。

でも、こちらロッブリーは、特に大きな影響を受けてはいない。



いつもの平和な景色。



”とりあえず僕は安全です” ということを伝えるべく、パソコンをひらいた次第である。 



ところで、今僕がタイに住んでいて、大変重宝しているのが、iPhoneやiPadなどのMac製品についているFaceTimeだ。

Skypeみたいなもんで、要はネット回線をつかって電話をするのがFaceTime。 

これによって、日本とタイの距離は一気に縮まり、いつでもどこでも繋がる環境が整えられている。 

無論、電話代はかからない。いまや、高い国際電話をかける必要性は全くなくなったのだ。 

ということで、僕は、特に用がなくても日本の親やガールに連絡することが多い。


 先日も。

 プルルル・プルルル…

 「いったい、今日はなんの用だか…」

 そうつぶやく、父の声が丸聞こえ。 

どうやら、FaceTimeがすでに接続されていることに、気づいてないらしい。


 「いや、まぁ、とくに用事はないけどね」

間髪いれず、僕は言った。

電話の向こうで笑う、父と母。

「はっはっは。いやさ〜。FaceTimeというのは無料だし便利。でもその反面、いつでもつながるから、ありがたみというか、なんというか。そういうのに欠けるよなぁ。ま、ということで、用がないなら切るぞ。これから映画をみるんだ」 

そのセリフを裏打ちするかのように、電話の奥では、母親が「コレ見たっけ?」なんて聞いている。 

この瞬間は、完全にわが子より映画である。

日本の日常そのままを、ロッブリーで味わえるのだ。


異国にいることを、まったく特別なこととしない状態に変える現在の科学技術。

日本とタイは実際には遠く離れているものの、ネットは、ロッブリーに居ながらにして日本のありふれた日常に僕をおいてくれる。

その恩恵は、はかりしれないものがある。 

でも、”遠く離れた地からおなじ月を眺めて…”なんていう儚きロマンチックさは、どんどん薄らいでいってるのである。


ちなみに、親のこの”感じ”は、わりかしドライなガールにもあてはまっている。

「今、ドラマを見てるところだから」とか「あ、ごはんが炊けたから」と言ってはFaceTimeを切断されるロッブリー在住の男(34)の態。

いやあ、ロッブリーは、実に平和だ。



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今日、ロッブリーでは、モンキー・ビュッフェ・フェスティバルが行われた。

街の象徴である猿に、これまた街を象徴する遺跡プラ・プラーン・サームヨートの前で、ご馳走を振る舞うというものだ。


昼過ぎ、遺跡に到着すると、ロッブリーでは珍しいほどの観光客でにぎわっていた。



そして、食べ物をむさぼり食う猿達の姿。

百聞は一見にしかず。

今日のブログは、写真をメインとしていきたい。


とにかく一心不乱に食う猿達。



ちゃんと、えり好みするから、小憎たらしい。



余計な皮は食さない、グルメっぷり。



自分たちのオブジェの上に居座り、むしゃむしゃ。



カメラを向けたら、そっぽ向かれた。



こちらの猿は、足にちゃんと食べ物をはさんで、もぐもぐ。



ときどき、上を見上げて哲学的。



その視線の先には、遺跡頂上で地上を見下ろす、一匹の猿。



彼は彼で、壮大な眺めを楽しんでいることであろう。


でもこちらは、優雅に食事を楽しむ。



遠くを見つめる瞳が、やはり、どこか哲学的だ。



こちらは、ちょいと食べ過ぎて、苦しそう。




この猿達は、氷に入れられた食べ物を得るべく、舌を使って氷を溶かしている。



なんだか可哀想な気もするが、でも、溶かしている様はちょっと可愛い。

冷たくて気持ちいいのかもしれない。



なぜか、直立不動で舌を氷にあてがっていた姿が印象的だ。


モンキー・フェススティバルは、たくさんの可愛くも小憎たらしい猿たちを、ワイワイ眺めるタイ人や外国人の観光客によって極めて盛況だった。

猿達も、さぞ大満足だったことだろう。



ちなみにこの氷溶かし食料取りは、勤務先の大学の芸術の先生が発案したらしい。

芸術家らしい発想かどうか。

僕には分からないが、その先生はいい人で、酒が好きで、明るい。


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昨日は、ローイクラトン(灯籠流し)祭り。

タイでは各地で、川や池に灯籠を流して、水への感謝の祈りが捧げられた。


ということで、僕も、ロッブリー市内にある、川沿いのお寺へ。


灯籠を川に流す様は、毎年ながら幻想的で美しい…

といいたいところだが、人は多く、花火やらで騒々しい。

なんとか灯籠を遠くへ流そうと、ばしゃばしゃと川に入って、灯籠に向って、必死に水をかけまくるおっちゃんもいる。

パチパチいう花火がさされて川を流れて行く、兵隊さんの灯籠とかもあったりして。

どうも、ロマンティックなムードとは少しだけ遠い。



一方の、夜空に舞うコムローイ(天灯)は、幻想的で美しい。

タイでコムローイが有名なチェンマイやスコータイほどの規模ではないにしろ、ロッブリーの寺でもコムローイは行われていた。




家族みんなで、一つの気球にロウソクの煙が充満するのをまつ。

だんだんとたまってくると、気球は空に向って、準備万端。

子供の手では届かなくなるくらい、気球は上へと飛ぼうとする。


「せーの」

一家はかけ声と同時に、気球を離した。



気球はふわりと浮かび、そしてそのまま上空はるか遠くへと飛んで行く。

「いやぁ、綺麗だなぁ」

家族とともに空を眺めながら、おっちゃんは言った。



異様に月が輝いていた、昨日のロッブリー。

明るい夜空には、色々な人たちの願いや幸せが込められた気球の光が、風に揺られて瞬いていた。

ロッブリーの田舎の素敵な夜。

最近、だいぶ風が涼しくなってきている。


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