2025年1月3日、人文学部では新年会が行われた。
ホテルの会場を貸し切ってのパーティー。
なんとも華やか。
新年会のテーマは、タイ語のマヌット(Humanitiesの意味)の頭文字「M」だった。
それぞれがMにちなんだ仮装をしてくる。
ミッキーやマーマーという麺、まる子ちゃん、モン族など、本当にバラバラだ(ちなみに仮装賞もあった)。
僕は急遽、当日に借りた猫の耳を頭につけて参加。
タイ語で猫は「メーオ」だからということで、同僚が用意してくれたのである。
そんな僕をよそに、会場には意気込み高い「M」等がいて、驚かされた。
自分のあまりにも簡単な仮装に逆に照れた。
食事はビュッフェで、ビールも飲み放題だった。
なんとも太っ腹。ついつい新年に浮かれて、飲み過ぎた感は否めない。
正直、学部に上がっている写真を見返しても、覚えていないところが多い。
抽選会ではティファールの鍋セットがあたり、すっかりご満悦。
コンサートが始まると、ステージ前で踊り始める方たちも出てくる。
タイらしくて、いい。
こうして盛大な新年会は幕を閉じた。
すっかり気持ちよくなった僕は、妻ゴマに車でのお迎えを頼みつつ、途中までは歩くことにした。
鍋セットのでかい箱をもって、よくもまあ、そんなことを思ったものだ。酔っていたのだろう。
夜風にあたりながらぶらぶら。
ライトアップされた街を軽快に歩いていたが、突如猛烈な尿意をもよおす。
流石に道端というわけにもいかず、早歩きでホテルを探す。
ライトアップを楽しむ余裕はどこにも無くなっていた。
一軒のホテルに駆け込む。
「トイレをお借りしていいですか」
鍋セットのでかい箱を抱えた男の危機迫る顔つきをみて、ホテルの人はすぐに貸してくれた。
トイレを終えて、一安心。
鍋セットのでかい箱を抱えて、外に出ようとしたとき、僕はホテル内のわずかなステップに気づかなかった。
盛大に膝をはずした。
おそらく、とんでもない方向に膝は曲がっていただろう。
「久しぶりにやってしまった」
そう思いながら、うずくまった(僕は高校3年生の脱臼以来、膝をたびたびはずす)。
なんとか椅子まで這いつくばり座ったが、痛みでしばらく動けずにいた。
しばらくすると妻ゴマの電話がなった。
ホテル近くまで来てくれていることを知り、外に出ることにした。
「トイレ、ありがとうございました」
さっきまで尿意で危機迫る鍋セットのでかい箱抱えの男が、今度は突然に足を引き摺りながら出ていくので、なんともホテルの人は怪訝に思ったはずだ。
そこからの記憶は途切れ途切れ。
どうやって部屋まで来たか、あまり記憶にない。
翌朝、もちろん妻ゴマにきっちりと叱られた。
心配をかけたことを大謝罪するとともに、膝のアイシング。
うまく歩けないので杖(200B)も買いに行った。
いやはや、新年早々やってしまった。
当選したけど膝外し。
プラマイ0か、いや完全にマイナスだな。
やはり健康が1番である。
今年もよろしくお願いします。
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