”遠野の地勢を知る”
これが正月、遠野での目的だった。
まずは、遠野の旧家、「曲り家」の千葉家へと向った。
曲り家とは、母屋と馬屋が一体となった住宅のことをいう。
千葉家は170年ほど前の建築というから、期待は高まるばかり。
東北・遠野への、情熱はとまらない。
さて、元旦の遠野は雪が降り始めていた。
午前中、陸前高田では虹が出ていたのに。
やはり、太平洋側の地域と、内陸の山間地域は気候がまったく違うものである。
いや、それにしても東北やね〜。
そんなことを思いながら、窓の外を眺める。
千葉家は中心部からだいぶ外れたところにあった。
しんしんと降る雪のなか、高台に堂々と建っている。
おお。さあ、いざ館内へ…高まる情熱。
が、残念休館。
ホテルの人は休みじゃないと行ってたのに!…
そんなことを思いながら、雪降る千葉家を眺める。
休館と知るやいなや両親、特に母は、そそくさと車へと戻ろうとしている。
母は北海道出身なのに、かなりの寒がり。
早いところ、車に戻って休みたいのだろう。
「ホッ」
母の声とともに、ボフっという音がした。
「いた!はら立つなぁ〜」
笑いながら言う、父の声。
見ると、母が父に向って雪玉を投げている。
そこで、父も負けじと、雪を拾って玉を作りはじめている。
キャッキャと逃げる母。
「いくつだよ」
2人に向って言い放ったが、かく言う僕も、雪玉を作るかどうか、迷っていた。
<関連記事>
・夜空に舞う、コムローイ(天灯)。ロッブリーの一家団欒。
・ピマーイ遺跡。どことなく感じた”わび”の源泉。
・夕方5時からの、ロッブリー風情。
・タイ・ロッブリーのプール。日々、分刻みで行動す。
・車窓から見たアユタヤー付近の洪水。その大変さを少しだが、でもモロに実感する。


鼓舞のクリック、よろしくお願いいたします。
0 コメント:
コメントを投稿