夜空に舞う、コムローイ(天灯)。ロッブリーの一家団欒。



昨日は、ローイクラトン(灯籠流し)祭り。

タイでは各地で、川や池に灯籠を流して、水への感謝の祈りが捧げられた。


ということで、僕も、ロッブリー市内にある、川沿いのお寺へ。


灯籠を川に流す様は、毎年ながら幻想的で美しい…

といいたいところだが、人は多く、花火やらで騒々しい。

なんとか灯籠を遠くへ流そうと、ばしゃばしゃと川に入って、灯籠に向って、必死に水をかけまくるおっちゃんもいる。

パチパチいう花火がさされて川を流れて行く、兵隊さんの灯籠とかもあったりして。

どうも、ロマンティックなムードとは少しだけ遠い。



一方の、夜空に舞うコムローイ(天灯)は、幻想的で美しい。

タイでコムローイが有名なチェンマイやスコータイほどの規模ではないにしろ、ロッブリーの寺でもコムローイは行われていた。




家族みんなで、一つの気球にロウソクの煙が充満するのをまつ。

だんだんとたまってくると、気球は空に向って、準備万端。

子供の手では届かなくなるくらい、気球は上へと飛ぼうとする。


「せーの」

一家はかけ声と同時に、気球を離した。



気球はふわりと浮かび、そしてそのまま上空はるか遠くへと飛んで行く。

「いやぁ、綺麗だなぁ」

家族とともに空を眺めながら、おっちゃんは言った。



異様に月が輝いていた、昨日のロッブリー。

明るい夜空には、色々な人たちの願いや幸せが込められた気球の光が、風に揺られて瞬いていた。

ロッブリーの田舎の素敵な夜。

最近、だいぶ風が涼しくなってきている。


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2 件のコメント:

  1. チェンマイやスコータイのローイクラトンはYouTubeでしか見たことないので
    一度は見てみたい気もしますが、何だか規模が大き過ぎてすっかり観光用
    という感じもしますね。まぁでも一度はこの時期にタイに行ってみたいです。

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  2. phimaiさん
    たしかに、チェンマイやスコータイは観光用の感じになってますね。
    人が多いため、渋滞もすごいらしいですよ。
    でも、一度は、一斉に夜空に舞い上がる天灯をみてみたい感じもしますね。
    ぼくもいずれは見に行ってみたいです。
    でも、ロッブリーの慎ましやかな天灯もよかったですよ!

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