” 9 ”

タイの人びとからなんとも人気の高い数字である。おそらく1番人気と言っても過言じゃないだろう。

それは、タイ国民のだれもが父と慕う現在のプミポン国王が、ラーマ9世という点が大きな要因である。

9世王はすばらしい。ならば9はいい。

タイ人は、偉大な王にまつわる数字を好むのである。

だから他にも、偉大な王様として名高いチュラロンコーン大王がラーマ5世王だったことにもあやかって、5の数字なんかも人気があるのだ。



して、僕は子供の頃より5の大ファンだ。何をするにも5が基本。まったく意味が分からないが、そうなのだ。

でも、タイと深く関わるようになってからは、9も推し気味である。9も悪くないな、と思っている。いや、むしろ好きになりはじめている自分がいる。



ただし、それはタイ人と同じ理由によるわけではない。

もちろん、プミポン国王の人徳は圧巻だし、尊敬の念は抱いている。

でも、それを理由として、9への思いが募っているわけではない。

単純に、タイ文字の9が好きなのだ。なんとも美しいのだ。



僕の友人で竹工家の男は、タイ文字の9をこう評した。

”対照的にアツく躍動する、美しいタイ文字”、と。

(彼がTwitter上で企画した年末カウントダウンの時にである。彼の年末カウントダウン企画はコチラ



そう。

タイ文字の9はなんとも躍動感あふれるのだ。

なんとも芸術的で美しいのだ。

ということで、これが9である。



どうです!

一筆書きの美しさよ。




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いやはや。なんともブログ更新が滞ってしまった。こんなに放置してしまったのは、ブログを開始して初。

今年こそはほぼ毎日書くぞ!と意気込んだのに、全く実行される気配もなく、早くも12月も中旬。

いやはや、困ったもんです。


さて、12月ということでバンコクの街はすっかりクリスマスムードの高揚。



たくさんの人たちが、大きな買い物袋をぶら下げて、ツリーを眺める。



「お父さん、綺麗だね」

「ああ。綺麗だなぁ」

女の子と父親がボーとツリーを眺めている。


「ツリーと一緒に写真撮ってよ」

「ああ、いいぞ」

小さな女の子は繋いでいた父親の手を離して、ツリーの下に駆けていった。



クリスマスツリーを前にしては、まぁ普通の光景。

なんとも幸せそう。

でも、最近少し過ごしやすくなっているとはいえども、一応は夏の気温。

僕は汗をぬぐった。



真夏のクリスマスツリー。

教会で賛美歌…なんてムードではない。

でも、それはそれで、悪くはない。




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久しぶりにタイ生命保険の新しいCMをアップしておきたい。

いつもホロリと泣かせるCM。

今回は「ずっと君のそばで守り続けるดูแลคุณตลอดไป」編だ。






アルツハイマーに侵された妻。

妻は夫の存在を覚えてはいない。

でも、そんな妻を日々面倒見続ける夫は、妻の好みすべてを知っている。



「あなたは花を愛し、青を好む。

靴のサイズは6。

寒がりで、そのくせ冷たい水を好む。

辛いカレーが好きだけど、マメは取り除く。

そして、食事時は必ずこの歌を聞くんだ・・・



自然を愛し、笑い上戸。

きちんとしていて、掃除も行き届く。


あなたはおもしろい人。

小言ばかり言っていて、ちょっとしたジョークでもカッとなる。



…そして、アルツハイマーにあなたは侵された」




「あなたは7月6日に僕と結婚したんだよ。

僕は今でも覚えている。

あの日、あなたに伝えたあの言葉、約束したあの言葉を。



”ずっと君のそばで守り続ける”・・・」




「誰だい?

・・・・

散歩?

疲れないの?」



そんな妻の言葉に、夫は笑って言う。

「うん。ちっとも」



いつもタイ生命保険のCMを紹介しようと文章に起こすたび、涙がこぼれてしまう。

くやしいが、いつもだ。





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タイ北部の山間部、メーサローン。




朝7時、ブラブラと街を歩いてみる。




行き交う人々は畑仕事に向うようだ。


そんななか、子供達がワイワイと同じ方向に歩いていく。





これは学校に向っているに違いないな、そう思い彼らについていく。



子供達が向った先は何の変哲もない建物。

ここでスクールバス的なものでも待つのか。

いや、よく見ると上の方に教会があるので、そこに来たのか。

そんな風に思いながら建物を通り過ぎる。



…完全な思い違いだった。

これが、学校だった。





到着した生徒は自分で椅子を机からおろして着席しているようだ。




それにしても、これだけのオープン性だと、なかなか授業に集中できないかもなぁ。

いやむしろ逆で、常に道行く人々から丸見えということで、授業参観的緊張感を保てるか?

そんなどうでもいいことをあれこれ思っていると、横からワンワンと吠えられた。

あまりに突然のことでビクッとなった僕は、道行く子供達にキャッキャと笑われてしまった。





雌ライオンみたいな犬だな、しかし。




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「リョウタさん。どういうやり方かよくわらからないから、教えてください。

できるだけ早く覚えたいんです。

今後タイ人のスタッフが増えたときに備えて、教えられるようにしないと…」



41歳のタイ人のおっちゃんが僕に熱く語った。



僕はこのごろ、バンコクで日本人が立ち上げたベンチャー企業のお手伝いをさせてもらっている。

そこに新しい社員として入ってきたおっちゃん。

はやく自分なりに仕事を覚えようと必死なのだ。




おっちゃんは仕事場から歩いて数分のところで奥さんと二人暮らしをしている。

子供はまだいない。



おっちゃんは、10年ほど前に地方からバンコクに出てきたという。

「田舎より、バンコクのほうが仕事があるから…

兄弟もバンコクに出てきています。時々会ってご飯を食べるかなぁ…

でも、最近はお互い忙しいからね。仕方ないよ…」



おっちゃんはこれまでバンコクで配送関連の仕事をしてきた。

でも給料があまりよくなかったようで、今回親戚のツテを使って、このベンチャー企業に入ってきたという。



先日おっちゃんの歓迎会が行われた。

「乾杯~。ようこそ○○さん」

照れくさそうにおっちゃんは乾杯した。

クイっと水を飲む。

「あれ?お酒飲むって言ってませんでしたっけ?」

「はい。お酒は飲めます。でも、今は安居中だから。オークパンサー(出安居)までは呑まないんです」

仏教を深く信仰し、実践している。

おっちゃんはニコニコしながら、元気一杯のタイ人スタッフの女の子達の会話を聞いていた。

僕は相変わらず泥酔した。



ある日、僕が会社でのお手伝いを終えて帰ろうとするとき、遠くから自転車をゆっくりとこぐおっちゃんとすれ違った。

「ご飯を買ってきたんです」

「ああ、これから奥さんとご飯ですね」

「はい。それにしても今日は暑かったし疲れました。明日に備えてメシ食べたら早く寝ないと…それではまた明日」

ニッコリしながらそう言って、おっちゃんは家へと向かった。



最近のバンコクをみてると消費社会が進み、街はめまぐるしい勢いで変化していることを感じる。

そんな中で、日本人の立ち上げたベンチャー企業で新しい仕事にたずさわることになったおっちゃん。

その後姿は心なしか、これから始まる生活にワクワクしているように見えた。



おっちゃんは今日も汗だくで、元気に仕事に励んでいる。








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今日は父方の祖父の一周忌。

昨日、岐阜にて法要を終えたところである。



で、お気楽な我が家は、どうもそこで供養を終えたような気になってしまったのだろう。

本命日だというのに、今日の夕食後までそのことをすっかり忘れ、線香どころか、遺影前に供える水の取り替えすらしていなかった。

まったく、ひどい話である。

(こう書くと毎朝水を替えているようだが、どうも父母の話を総括すると、実際は週3〜4日しか取り替えていないらしい。これまたひどい話だ。笑)



「ま、そんなもんだわな…笑」

祖父に言われそう。

そろそろ夢枕にでてきそうだ。

「いかんいかん」と、今日は水の代わりに酒をつぐ。




祖父と父、僕の分の酒が机にならんだ。




クイっと酒を飲み干しつつ、線香から立ち上る煙を眺める。



僕が小さな頃から祖父に言われたこと、祖父の電話越しの声、歌う様子(80を過ぎても、祖父は現役の歌の先生だった)、別れ際の笑顔…

いろんなことが思い出される。



病室で祖父の手を握りながらうたた寝したあの日が、つい先日のようだ。

あの日から数日後、祖父は他界し、あれよあれよと言う間に一年が過ぎてしまった。



祖父が亡くなったことへの実感は未だにない。

今でも祖父の家に行けば、「おう」と言って、微笑む祖父が居間にいそうな気がする。



でも実際今は、写真越しでしか、思い出の中でしか酒をともにすることはできない。

「ああ、一緒に呑んで話がしたいなぁ」って思う。

柄にもなく、涙がこぼれちゃいそうだ。(ま、実際涙もろいんだが)



祖父が生前、僕に言ったことの意味を、これから様々な場面でふっと気づかされることだろう。

「あのとき言っていたことは、こういうことか」って。

そういう意味では、今も祖父と対話中なわけだ。



ああ…

でもねぇ。

やっぱ一緒にこたつにでも入りながら、また一杯呑みたいねぇ、じいちゃん。




そんな風にしみじみと思う僕の横で、実家の2頭の愛犬のうち1頭がクワっ〜と寝ていた。

その寝顔を見ていたらなんだか少し穏やかにな気持ちになって、救われた気がした。




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数日前に発表されたオーストラリアのCarlton Draught ビールのCMが、
なかなかのバカバカし面白さを出していたので載せておきたい。

 


逃げなきゃならぬ。

でも、大事なビールをこぼす訳にもいかぬ。

そんな姿を真面目に映像にしているところが、バカバカし面白い。



こんなCMを見ていると思い出すのが、以前紹介したCheers Beerのくだらな面白いCMだ。





"To Every Little Good Thing In Life"というコンセプトのもと、
全てのシーンが「CHEERS(乾杯)」と締めくくられるセンスに脱帽した。

タイのCMはえらく涙を誘うものから、くだらな面白いものまで幅広く、
クオリティーが高い。




他国のビールのCMもいくつかあげておこう。



まずはインド。

Cobra Beer!




象による洗車で、車はピッカピカ。

でも、結局車が故障して、他の男に意中の女をもっていかれる。

インドらしいコミカルさだ。

どことなく、タイに近い。




次に、冒頭で載せたCarlton Draftビールの壮大スケール版。




力強い音楽にのせて、大移動する人々。

なんとも壮大。

そう、さっきのインドの兄ちゃんのように、ビールには人生のあらゆる局面が凝縮された、壮大な物語性があって然りなのだ。(意味不明かな?)




さて、シンガポール。

タイガービール!



前世において因縁をもつ2人の男。

輪廻の後、タクシー取りで見事勝利をおさめた男が、バーでビールをグイっと。

これだけ長い道のりを経た勝利のビールはウマいに違いない。

これもまた壮大、である。



おっと、お継ぎはアメリカ。

Bud Light!



アメリカらしく、なんともファンキー。

妙にハイテンションで入店するところが、イカしている。

ある意味、壮大だ。




そして、最後にイギリス、Guinness。

さすが大英帝国って感じの壮大さなので2本載せたい。




ビールがピタゴラスイッチばりにツーと繋がっていく幸運。

で、商談中の男の手元にビールが届く。

クールにビールを傾けた男に、

"fortune favors the bold(幸運は勇者に味方する)"

の字幕。

おい、おい。なんとも、カッコいいではないか。

ストーリー性が高い。

壮大すぎる。(うるさい?)




でも、ラストは本当に、壮大中の壮大そのもの。





”bring it to life”

「ギネスビールはグラスに注がれた瞬間、驚愕のビールとなって我々の前に立ち現れる」ということを表現するコピーである。

ギネスビールは新しい世界を届ける、というコンセプトなわけだ。

それを映像では、屈強な男達が天地創造する様で表現される。



ロケットの爆発をきっかけとして、世界中に拡大される生命力。

地面はカチ割られ、大地に水が行き渡り、海に魚が放たれる。

珊瑚や稲、木々が大地に植え付けられる。

鳥が放たれる。

つまり、陸海空が創造されていく。

新しい世界が始まる。

ギネスビールはそんなビール…

ってかっこ良すぎるね!

圧巻!



というわけで、今日はビールの壮大さ(?)に焦点をあてて各国のCMを紹介してみた。

人生に彩りを与えてくれるビール(と僕は思っている)。

それをどう位置づけ、どのように表現するか。

天地創造や輪廻、ファンキーさなど各国・各社の思想の違いが現れてなかなか面白いものである。



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