国立公文書館から、アヌサワリー・プラチャーティッパタイ(民主記念塔)へ。
今日は、国立公文書館にて史料調査。いつも思うが、ここは落ち着いていて好きだ。なんともいえない、匂いがたまらない。
ただ、ここでやることといえば、いたって地味だ。マイクロフィルムに映し出される100年以上前の史料を黙々と解読するだけである。僕はあえて史料との格闘と呼びたい。
そんな格闘を終えた後、ブラブラと歩いて最寄のバス停まで向かうが、どうも肩が痛い。どうやら肩がこったようだ。
ということで、ちょっと歩くことにする。僕は、肩こりは血行の問題だから、運動をするに限ると信じ込んでいるのだ。
そこで、公文書館から歩いて約20-30分くらい。アヌサワリー・プラチャーティッパタイ(民主記念塔)へ向かう。民主記念塔が特別見たかったわけではない。その目の前の本屋が目的だ。
※
歩き始める。
そうするといつも思い出だすことがある。
それは、自転車が大好きで、どこに行くにも自転車を使用する僕に対し(逆に僕は電車に乗らない)、ある友人が「歩かないと見えないものがあるんだぜ」と語ったことだ。
タイに来て、本当に歩く機会が増えた。タイには安くていい自転車がなく、僕が持っている自転車もあまり質がよくない。
また、なによりタイの道は”自動車のためにある”という思想丸出しの道だから、自転車の出る幕がない。仕方なく、車道を自転車でこぐしかないのだが、これが非常に神経を使う。タイ人の自動車の運転は一様に荒い。
ということで、タイに来てからというもの、本当によく歩くようになった。そこで思うのが、先の友人の言葉だ。たしかに、自転車ではさらりと通り過ぎてしまうような風景や物事が、歩いていると見えてくる。
歩くのはいいもんだ。特に、異国の地は歩いて何ぼだろう。なんか、鶴見良行っぽくなってきた。
まぁ、それはさておき、しばらく歩くと見えてきた。真っ青な空に向かって聳え立つ民主記念塔が、である。
そして、その民主記念塔のすぐ目の前に、僕のお気に入りの本屋”リム・コープファー”がある。直訳すれば「地平線に接して」。なかなか、いかした本屋名だ、と思う。おそらくこのネーミングは、聳え立つ民主記念塔の正面に位置していることと、無関係ではないだろう。きっとそうだと思う。
さて、僕がリム・コープファー本屋を好むのは、この本屋を運営している”The Ancient City社”という名が示すとおり、本屋にはかなりたくさんの歴史や文化関連の本が並んでいるからだ。何時間でも本を眺めてられるといっても過言ではない。
ただ、何時間もいると、欲しい本がたくさんでてしまい、経済的によくないので、あまりいないように自粛する。
ということで、昨日は、30分ほどで1冊の本を購入して店を後にした。(購入した本は、タイ東北部イサーン地方の寺院の壁画に関する本。330バーツ(約900円))
余談だが、店内の一角では、子供のために折り紙教室が行われていた。タイ語で、日本語の”おりがみ”と書かれていた。折り紙の概念を示すタイ語はないのかもしれない。
余談ついでに、先の、歩くことの重要性を語った友人は、今は某大手新聞社の記者だ。まさに彼は日々歩いて取材を続けているのだ。
さて、店を後にすると、買った本がどうしても読みたくなる。そこで、すぐ近くにあるカオサン通りの中の一軒に入って読書をすることに。
カオサン通りでの動向は、続きにしたい。
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