日が傾いていく、チャオプラヤー川



タイ・バンコクを流れる大河、チャオプラヤー川。その川沿いに僕のお気に入りのレストランがある。カオサン通りからも近い。

ということで、カオサン通りを後にした僕は、週末の気分をいかして、チャオプラヤー川沿いの素敵なレストランで簡単に食事をして帰ることにする。

それにしてもここは、いつきても景色がすばらしい。カオサン通りの喧騒が嘘のように、ゆったりとした時間が流れる。



しかも、いつも空いていて、川沿いに陣取ることができる。空いているから、一人でも抵抗がない。小心な僕にも、まったく問題がないレストランなわけだ。唯一の面倒な点は、屋外で、しかも川沿いということで、蚊が多いということくらいだろうか。


このレストランは、"New Siam Riverside"という小さなホテルに併設されている。カオサン通り周辺にあるゲストハウスよりは、少しランクが上だろう。



レストランの入り口は通りに面してはいるものの、少々わかりにくい。だが、そのわかりにくい入り口を抜けて歩くと、チャオプラヤー川が眼前に広がるのだ。


レストランに入ると、「1人ですか?」と聞かれる。内心は照れながらも、そこは堂々と「そうです」と答える。

店内を見渡せば、客は西洋人のグループ1組のみ。しかもやはり、チャオプラヤー川に一番近い席が空いている。

そこで、迷うことなくその席についた僕はメニューを見る。

そして、タイなのに”マッサマン・ガイ”という、鶏肉入り回教徒風カレーを注文した。以前、タイ人たちと食事をしたときに、誰かが頼んだマッサマンが美味しかったのを、メニューを見てて思い出したからだ。

しばらく、ボーとチャオプラヤー川を眺めていると、料理が運ばれてきた。



さっそく一口、口に運ぶ。



少し甘めのカレーで、おそらくこれをまずいという人はいないだろうと感じる。鶏肉も驚くほどやわらかく、溶けるようだ。なんとも、美味しい。

そして、このカレーに、ローティーというインド的なパンをつけて食す。ローティーは、メリケン粉を練って薄く延ばし、油を振りかけて鉄板で焼いたものである。これもまた美味しい。

美味しいご飯と、チャオプラヤーの景色。最高に贅沢だ。

蚊がうるさい。

だんだんと日が暮れていく。



そして、完全に日が落ちた。

チャオプラヤークルーズ船が、まばゆい光を放って、ゆっくりと川を下っている。一度くらい、チャオプラヤーのクルーズ船の上で、優雅に食事してみたいものだ。



そんなどうでもいいことを考えながら、しばらく夜景を眺めていると、さすがに客が増え始めてきた。

そこで、一人で川沿いに陣取っていることに、申し訳なさを感じた小心な僕は、チェックを済ませ、逃げるように、カオサン通り近くのバス停からバスに乗って帰宅した。

日常としての公文書館から歩いて20-30分のところに、カオサン通りやチャオプラヤー川といった、いつもはあまり足を運ぶことのない魅力的な地域がある。とてもいい気分転換になった。

しかし、寄り道しすぎた感は否めないし、カレーは思ったより値がはった。

足もかゆい。

2 件のコメント:

  1. 素敵な雰囲気の場所ですね(=^▽^=)
    チャオプラヤー川沿いで夕食なんて、最高!!!
    今度、店探してみます。

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  2. コメントありがとうございます。
    すごくいい店だと思うので、ぜひ行ってみてください。夕方からがおススメです。
    あと、虫除けスプレーをしていったほうがいいかもしれません。
    ま、店の人に言えば、スプレーを貸してくれますけどね。

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