いつもの場所にいつもの灯り。ルークチン(肉団子)屋台のおじちゃん。
僕の住むアパートの近所に、夜、屋台でルークチンを焼いているおじちゃんがいる。
ルークチンとは、豚や鳥、魚などを練って、肉団子にしたもの。それを炭火で焼くのだ。
これが結構おいしい。しかも店によってつけるタレの味や、肉団子の味や硬さも異なり、自分好みの店を探し当てるのも、これまた楽しい。
で、近所で売っているこのおじちゃんのルークチンは、僕は好きで、よく買う。
先日、違う場所で、このおじちゃんがルークチンを焼いているのを見かけた。
「おじちゃんここでも売っているんだね」などと、ちょっと話をした。
おじちゃんは大体、昼の12時くらいからルークチンを売り始めるという。もちろん午前中は仕込みの時間。
そして、周辺で屋台を引っ張りながら何回か場所を変えて、ルークチンを売りさばいていく。僕のアパート付近で売るのは、ちょうど最後のほうの時間だとのことだ。
そしてだいたい、夜9時くらいまでルークチンを売って、そのあと屋台を引いて戻るのだという。
おじちゃんがルークチンを焼いているときの手の動きと、やさしげな笑顔が印象的だ。
タイの屋台でいつも思うのは、今日もそこにいるという安心感。道を歩いていて、いつもの場所に、いつものように屋台の灯りが見えると、なぜか安心するものだ。
これからも、このおじちゃんの店でルークチンを買い続けることになりそうだ。
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