アパートから徒歩3分圏内にある、ワット・サンパオロー遺跡。





今から325年ほど前に、カトリック教徒のポルトガル人によって、イエズス会の教会として建てられた。


ポルトガル人は、他にもアユタヤーのポルトガル人居留地内にセント・ドミニック教会、フランシスコ教会、セント・ジョセフ教会、また現在のトンブリ地区に聖クルーズ教会を建てたりして、まあ、布教活動に勤しんでいたわけだ。



だが、現在は教会の一部と、八角形の天体観測所の跡が残るのみのため、ポルトガル人の精力的な息吹は感じとりにくい。






こんな風なオブジェが、天体観測所らしさを醸し出している。




セント・パウロから名称がとられている、このサンパオロー遺跡。




その割には、遺跡名の明記が微妙に違うのが、いかにもタイらしい。






<関連記事>
・ピマーイ遺跡。どことなく感じた”わび”の源泉。
・「アリガトウ!」と少女。連鎖する幸せ。
・ローイエット県のプラゴーナー遺跡と民衆運動のあった村
・タソガレザル…アイシュウザル…朝のサルザンポ。
・プレアビヒア遺跡・国境線・歴史の言説化。



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!




「俺たちは国立大学の教員として、今は体調不良で地方に行くことの出来ない王様の代わりとなって人々の幸福のために尽くすこと、それが使命なんだ」

以前紹介した社会貢献に注力する芸術の先生たちと、先週末に呑んだときに彼からでたセリフである。




たとえ一地方の小さな大学といえども、先生陣はタイの名門大学を出た方ばかりで、一定程度以上の知識を有しているし、思慮深い。

おそらく、王様であるとか、国家であるとか、そういったものが創られた”想像の産物”的な一面も有しているという、いわばそれらを相対化する議論も知っているはずだ。



それでも、生まれた時から受ける王様の威光をめぐる教育というのは、やはりすごいようだ。

彼らの使命感にまで直結しているんだから。



でも、彼は言う。

「現国王は本当に、自らの命をかけて人々のために力を尽くしているんだ。だから、心から尊敬するし、俺らの”父”なんだ。もしも、ただ王様というだけで、何もしないような名ばかりの王様だったら俺の思いは違うよ」

要するに今のタイの人々は現国王の仁政に大いなる尊敬の念を抱いている。

王は王らしく振る舞うことで王たり得るのであり、それが今のタイでは完成されているのだ。


王様のために人々の幸福と発展の手伝いをするという使命を明確にもったタイの教員。

これだけ明確で太い精神的な拠り所があるというのも、ある意味羨ましく思う。

ということで僕も、郷に入った以上はその郷に従って、日本とタイの文化交流を進める背景として、”タイ国王のため”という意識をちょいと持とうと考えた次第である。



ちなみに、彼と彼のルームメイトである別の先生は口を揃えて言った。

「もし1000人が犠牲になれば現在の王様がその分長生きできる、というようなことがあったら、俺はいの一番にその犠牲者になる」と。

僕には正直言って、さすがにそこまでの思い入れはない。

やはり僕の使命感は、どうも彼らに比べるとまだまだ薄っぺらい。




<関連記事>
・タイ王家による歴史的な洪水対応(ライ・ナーム)
・144年前のタイでの日蝕観測。我が身を犠牲にしたモンクット王。
・バンコクの虎の橋とラーマ6世王 ~ジャルーン・ラット31橋~
・タイ国王戴冠60周年記念。 | タイの人びと、 タイの街角
・プレアビヒア遺跡・国境線・歴史の言説化。



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!

カオマンガイ。




ニワトリの脂で炒めた米を、ニワトリの煮汁で炊いたご飯。

その上に、茹でた鶏肉のぶつ切りがのせられる。

時々無性に食べたくなる、なんともいえずウマい料理だ。



買い物途中、やたらと人や車、バイクの出入りの激しいカオマンガイ屋を見かけた。








僕の体はふらりと引き寄せられていた。

ひっきりなしに入ってくるお客のために、カオマンガイ屋の赤い服を着た店員さんたちは忙しく働いている。


これは恐らく相当な味、と期待は膨らむ。



前に座っていたおばちゃんは、9人前のカオマンガイの持ち帰りを実践している。

おそらく 家に帰ってから親戚一同、皆でワイワイとつつくのだろう。

日本でいえば寿司感覚というところか。


さて、運ばれてきたカオマンガイ。




ガッツと一口。

うん。これはもしかしたら、ロッブリーで一番うまいカオマンガイ屋かもしれない。

ロッブリーに住んで1週間目にして、発見してしまったようだ。


肉厚な鶏肉はジューシーかつ、上品なお味。

ご飯にしみ込んだ鳥の旨味がなんともいえず美味しい。




タレも辛さ控えめで僕好みだ。


これからは、この店を基準にして、ロッブリーのカオマンガイ探しに一定度の精を出してみることにしよう。

ちなみに、店の名は「ドーン・カオマンガイ」!




<関連記事>
・CNN のお気に入りタイ料理 7選とは。
・ギンジェーを振り返る・・・なんだか、がっかりする。
・激辛な南タイ料理と、ナン・タルン(影絵芝居)
・タイのアパートの便利な出前 | タイの人びと、 タイの街角
・イサーンの”お母さん”との、ゆったり時間。 | タイの人びと、 タイの街角



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!


先週から住み始めたロッブリー。

市内から少し離れた家の近所は、なかなかな田舎だが、居心地はいい。


徒歩3分圏内には、、、

こんな、日本の秋を感じさせるような自然がひろがっていたり、




雨上がりに、村と空が虹でつながってみたり、




天体観測所の跡をもつサンパオロー寺院遺跡が堂々と歴史の痕跡を今に伝えてみたり、




夕方にはなんとも言えない、少し物悲しくさせるような光景がみられたり、



と、まぁ非常に土の匂い漂うところなのです。





<関連記事>
・イサーンの村の”先生”と、至極の時間。
・イサーンの村の小さな先生。
・タイ研究第一人者からの”贈り物”。
・一周忌、いつもと同じ帰り道。
・タイ東北部への旅 ~マハーサラカムの村。珍しい村祠~



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!



「リョウタ。僕は思うんだ。

村の文化の研究者はその村人から本当にたくさんのことを教えてもらっている。生き方全てに関わる大きなことを、だ。だから、必ずその方達にお礼をしなくてはいけない。なんとかして、社会に返さなくてはならないんだ。

村人にとって本当に嬉しくて、社会的に意味のある”返し方”は何か、僕にはまだ判断できないけど、でも何もしないよりはずっといいと信じて、今はこんな風に行動しているんだ」


大学で仕事の引き継ぎを受けた初日、僕はタイの文化や歴史に興味をもつタイ人講師に出会った。

先生は僕よりひとつ学年が上の34歳。

互いの所属学科は違ったが、僕と興味関心が近かった。

そのため先生は、ロッブリーから1時間ちょっと離れた少数民族タイ・プンの村へ仕事終わりに車で行くということで、会ったその日にも関わらず僕を誘ってくれた。


村は川と巨大な湖に面していて、到着した日暮れ前、湖の風を感じながら先生は一服した。




「調査のとき、たまにこの川沿いにテントを張って、バーベキューを1人でやったりするんだよ」

なんとも、面白い。



村に到着すると、文化保存を目的とした博物館をはじめとする総合施設(建設中)に向った。

そこで先生は村人と、総合施設をどのような建物にするか、について話し合う。



「村の方達はここで伝統的な村の舞を見たりすることもあると思います。だから、風向きを考えるとこのあたりに舞台を作ってみたらどうでしょうか。そうすれば、観客も長時間涼しくて、快適に過ごせるでしょう。そして裏のあの木々が自然のバックスクリーンのようになるかもしれません。舞のすばらしさが際立つのではないでしょうか…」

などと言ったことを、村人と話す。


先生はあくまでも、村人に自身の文化の尊さを気づかせるように働きかける行動をとる。けっして押しつけはしない。

村人達が主体的に活動することの手助け。

これが先生のスタンスだ。



到着が夜だったため、今回はあまり詳細を見ることはできなかったが、だいぶ建設が進んでいる博物館も村人たちがほとんど自分たちで考え、つくっているという。



先生はどうすれば村人が主体的にできるかという立場で、技術面、経済のやり方をサポートするに過ぎないのだ。



村を出てから、我々は酒を呑んだ。

日本の茶のわびさび文化やタイと日本文化の比較研究の面白さ、など話題はつきない。

進むビール。

互いの文化や歴史研究への向き合い方を語りあって開けた瓶の数は知れない。



「先生と呼ばないでいいよ。先輩−リョウタでいこう。もう僕らは、同じような志をもった友達なんだから」

先輩はそう言った。

今後、何か面白いことが色々とできる。そう確信したロッブリー初日の夜だった。




<関連記事>
・イサーンの村の”先生”と、至極の時間。
・イサーンの村の小さな先生。
・タイ研究第一人者からの”贈り物”。
・一周忌、いつもと同じ帰り道。
・タイ東北部への旅 ~マハーサラカムの村。珍しい村祠~



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!






なかなかに寝苦しき、暑きロッブリー。

朝、6時前には目が覚めるという、ある意味、健康にはうってつけの環境だ。

もう寝てられない!ということで、ふらりと市内へ散歩に出かけてみる。




さすがに遺跡の町。

線路に面して遺跡がどーんと、そして妙にサラリと建っている。




朝からテンションが上がる。

恐らく一人でニヤニヤしている日本人だったに違いない。

遺跡に釘付けになって、近づく。



しかし、どうも違和感を覚える。

よくよく見れば、周りはサルだらけである。







遺跡にも近づいてみれば、周りはサルでいっぱい。

サル山だ。





道を占拠する、サル、サル、サル。





そんなサルの群から少し離れて、朝の光を浴びながら線路の先を見つめる一匹のこれまたサル。



黄昏ザル…

哀愁ザル…

ニヒルザル…




どんなネーミングが彼にぴったりかを考えていたら、余計なお世話だ、と言わんばかりにキッとにらまれた。

猿と目を合わすと悪さをされるらしいので、すぐにその場を後にした。

なかなか気に入った、朝のサルザンポ。



<関連記事>
・コレこそ、まさに・・・(タイの愛しき野良犬たち)
・犬とともに、夕焼けを。
・首輪がちょっと切ないけど、癒しのイヌたち。
・洪水を忘れさせる睡魔。
・イヌ伸びの構図が可愛い件。



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!




先日、猿と遺跡、そしてひまわりで有名な町ロッブリーに入った。



今月いっぱいは、勤務先である大学敷地内のホテルに宿泊するようにと先方から言われていたが、ホテルが改装中となり突然に宿泊先を失った。

僕としては、別にタイで宿を探すことに対して抵抗がないので、放っておいてもらっても構わなかったが、先方としてはそうはいかないだろう。

ということで急遽、取られた苦肉の策が、とある大学生を今月いっぱいだけ部屋から追い出して、その部屋に僕が泊まるというものだから、驚きである。

しかも、それが女子大生の部屋だというから、さらに驚きだ。



会ったこともない女子大生の部屋で、ボーと部屋の天井を眺める。




女子大生からみれば完全におっさんであろう30半ばの日本人。

そんなおっさん(見ず知らず)が部屋でゴロ〜ンとしている。

こんな姿を女子大生が見たときの、彼女の気持ちを想う。

なんとも痛たまれない。

僕が逆の立場なら…。うん。絶対に嫌である。




<関連記事>
・洪水を突き進むトゥクトゥクなど・・・タイ人の変なアイディア集。
・70年前のバンコク大洪水映像を撮った男の話が、なぜか”密林のコブラ”宣伝の愉快性に着地してしまう友人のこと。
・意味不明な警察署の写真。
・カオサン通りの全長550歩、動画撮影の試み。それと読書。
・100年前のタイの日本人写真師。たまり場こそ歴史の原動力。ーンの納骨式
・タイ長距離バス。これいるか?



人気ブログランキングへ
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へタイ・ブログランキング

ポチリと応援クリックお願いします!