チェンマイ大学、オンライン授業開始。授業は座って聞くという価値観を相対化し、新しい方法を皆が見直す機会になるかもと感じたこと。




チェンマイ大学では、4月1日以降、オンライン授業が義務付けられた。

ということで、僕も先週からオンラインに切り替えた。

そこで感じたのは、オンライン授業というのは、授業は必ず座って聞くものという従来の価値観を相対化し、健康的で効率的な取り組み方を学生それぞれが見つめなおす、いい機会になるかも、ということだった。


僕はオンライン授業では、主にzoomを使用する。

あるいはwebexも使った。

どちらも、音声はクリアで、映像も綺麗。

大人数での授業・会議も問題なく使用できて、よかった。


とはいえ、オンライン授業に切り替えると、学生と共に考える空間を共有できないのは、やはり寂しい。

何回オンライン授業中に、「大丈夫?聞こえてる?みんな?」と言ったことだろう。

授業は生ものなので、オンライン授業によって即興的なセッション感や間が失われることは否めない。


でも、いい点も感じた。

それは「勉強への取り組み方・姿勢の自由度が増す」ってことである。


僕は、普段から仕事は立って行う。

勉強も、あまり座ってしない。

歩きながら、あるいは自転車のマシーンをこぎながら思案して書いたり、本を読んだり、YouTubeを見たりする。

それは、座っていると腰が痛いこと、そして体を動かしている方が集中できることの理由による。

仕事や勉強は、(僕の場合)立つか、運動した方が捗るのだ。


といことで、僕のオンライン授業。

学生には、ぜひ自由な姿勢でのぞんでほしいと思う。

別に歩きながらでも、走りながらでもいい。

極端なはなし、ごろっと寝っ転がっててもいい。(爆睡されては困る)

学生にとって、いちばん頭が働いたり、議論に参加しやいのなら、どんな姿勢でもいいと思うのだ。


オンライン授業は、学生と同じ空間で話をしながら授業を進めていくようなセッション感は弱まる。

しかし、今まで当たり前だと思っていた勉強の仕方や姿勢が、決して当たり前ではなかったことも気づかせてくれるだろう。

いったい誰が、「勉強は絶対にじっと座ってやるもの」と決めたというのだ。


ということで、オンライン授業は、勉強の仕方・姿勢のこれまでの価値観を相対化して、健康的で効率的な方法を個人個人が見つめなおす、いい機会になるという可能性を感じたのである。



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2 件のコメント:

  1. こんばんわ
    オンライン授業ですか。とても面白い取組みですね。
    授業というものが、なぜ座って聴くのだろうと考えることがあります。

    ただ難しいのはExcursionを伴う場合でしょうか。直接疑問を拾い解説しないとただ施設を見ただけになってしまうかな。

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  2. こんにちは。お返事遅れてしまって、すみません。コメントありがとうございます。
    Excursionを伴う授業ですか。確かにそうですね。
    たとえば地域研究の授業(今、僕は、担当していませんが)では実地に行くことが必要となりますね。オンラインだと、どのような授業を展開すればいいのでしょうかねえ・・・
    コメントいただきまして、ありがとうございました。

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