チェンマイこもり7日目。「こもる」ことは、「再生」への必要な過程。



こもり生活も7日目。

昨日は、一歩も外に出ることなく、家で作業をしていた。

夕方から夜になると、PM2.5の煙が酷くて、息苦しい。


こもっていると、精神的になかなかきついものがある。

仕事をしたり、本を読んだりしている時は救いになるが、それでもこれから先のことを考えると、不安な気持ちにもなる。

でも、このこもりの期間を前向きに考えようと思う。

なぜなら、新たに再生するために、こもることは必要な過程だからだ。



たとえば、20世紀初頭にタイ東北部で広まった終末の噂では、7日7晩、世の中は暗闇に包まれて、鬼とかインドラ神とか、異界の者たちがわんさかやってくるとされた。

その悲惨な状況において人々は、じっとこもり、祈る。

そして、困難を乗り越えた先には、新しい世の中において人々は再生すると言われた。


あるいは、日本に目を転じて『古事記』でも、アマテラスは天岩戸の中にこもることで世界は暗闇に包まれる。

そして、ある一定の期間を終えてこもりから出ると、世界は新たに再生される。


別に神話の世界だけじゃなくて、儀礼においても同様。

新たなポジションに移り変わる、たとえば成人式のような儀礼において、森の中や別宅などにまずは「こもる」という段階を踏むことは、世界各地で見られるものだ。


要は、「再生」のためには、「こもる」期間が必要である。

だから、今は静かに新しい世界に向けてこもり、力を蓄え、自分を変容させていこうと思う。


ま、とはいえ、ずっと部屋にいると滅入ることは否めない。



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