タイ、赤服と軍隊の衝突。アピシット首相の会見を通じて見える深層意識。



2 コメント

昨夜の、治安部隊とタクシン派赤服の激しい衝突から一夜明け、今僕のすむアヌサワリーチャイ(民主記念塔)付近は特に変わったことなく、日常的な景色が広がっている。


現段階では少なくとも19人もの人々が死亡、800人以上の負傷者が出たと伝えられているが、そんな騒動があったとは思えないほど、日常の景色だ。


さて、昨日深夜、アピシット首相が会見を開いた。

そこで首相は、亡くなった方への追悼の意を示すとともに、今回の強硬手段について、赤服が法を犯した武装集団がゆえに踏み切った。あくまでも国の衰退を防ぐため、法に基づいて執行したと述べたのだった。

そこで、ツイッター上でもある方が言っていたのだが、アピシット首相が「同じタイ人同士」という言葉を使っていたことが、僕も気になった。

この言葉があえて多用されるのは、裏を返せば、地方、とくにタイ東北部イサーンの人々は、純タイ人ではないという意識が、首相を始めとした上流エリート層やバンコクっ子の人々の深層にあるからだと思う。

イサーンの人々は、もともと、ラオスからの移住者であり、それが”タイ国民”として組み込まれた歴史をもつ。

タイ国家が作られる際に、ラオスから移住してきた現在のタイ東北部に住む人々は、権力主体にラオス人としてのアイデンティティをことごとく捨て、”タイ”として同質化されることを強いられた。その結果として”タイ・イサーン人”が編成されたのだ。

だから、上流エリート層やバンコクっ子の人々は今でも心のどこかで、イサーンの人々を蔑視する節が見受けられる。”下等のイサーン人”という差別意識が、深いところであるように思う。

そんな深層意識が”同じタイ人同士”という言葉をあえて使うところで、表面化されているような、そんな気がしてならない。

歴史的背景が絡んでいるのだ。

この歌は、「かつてのように思い合うタイ人が見たい」というタイトル。



同じタイ人同士の争いは見たくない。けんかをしちゃ駄目だ、と歌っている。

というよりもこれからは、争うな、同じ人間じゃないか、って論調になればねぇ。

それにしても、映像が素敵だ。


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2 コメント:

匿名 at: 2010年4月14日 13:02 さんのコメント...

推薦どおりの映像と音楽でした。幾つかのコマーシャルなどの動画を見せてもらってますがどれもシンプルなんですが心に残るものばかりですね(解説つきがあるから?かな?)有名人を使えば良いというものでもないんですね。

Ryota Wakasone(若曽根了太) at: 2010年4月14日 17:07 さんのコメント...

そうですね。シンプルながら、心に響くものが多いと思います。
この映像にもあるように、早いところ、タイに平和が訪れてほしいものです。
コメント、ありがとうございました。

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