年末、高校の同級生と会った。
母校のすぐ近くにあった善福寺公園(学校は移転し、かつての校舎はマンションに変わってしまった)。
そこで、自転車で待ち合わせ、合流した。
「おう」
3年ぶりとは思えないほど素中の素で挨拶を交わし、そのまま自転車をこいて、西荻のパン屋へ向かった。
いくつかのパンとコーヒーを買って公園に戻り、池のほとりで食べた。
あーだこーだとしゃべって、寒くなってきたら歩く。
疲れたら一休みして、また体が冷えたら歩く…
気がつけば5時間近くたち、日は暮れかかろうとしていた。
日が落ちる前にと、自転車を走らせた。
「不思議なもんだ」
友人は別れ際、そうつぶやいた。
「じゃ、また」
学生時代みたいに別れた。
かつての通学路。
中学・高校時代は、毎日、片道40分このあたりをこいでいた。
12月夕暮れの道の景色は、なんだかあまり変わっていないようにも感じた。
でも、どうやら僕も友達も、あの頃から20年以上も年を取り、生活も変わったようだ。
「不思議なもんだ」
確かにそんな気がしてきた。
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