ようやく、目的地、中国の土地神の祠、”サーンヂャオ・ポースア”へ到着。
”スア”は虎の意味。虎にまつわる中国の土地神で、今年は寅年ということもあってか、かなりの人でごった返していた。
中へ入ると、まず目に飛び込んでくるのは、中国の劇である。
ほーと思いながら、写真を撮っていると、演者がやたらと僕を見つめる。あんなバリバリの化粧をした、まるで三国志にでも出てきそうないでたちの人間に見つめられると、正直恐ろしくなる。
写真は撮っちゃいけないのかもしれないなぁ、などと思いながら、逃げるようにそこを後にして、中へと進む。
中もまたすごい人だ。しかも線香の煙で視界も悪い。目にしみる。
とはいえ、とりあえず線香をあげるなどの儀式を済ます。
そして、あらかじめ買っておいた豚の生肉などの供え物を、係りのおっちゃんに渡す。
するとおっちゃんは、その生肉を祭壇に安置されている虎の像に食べさせる素振りをしながら拝礼した。虎へのお供え物というわけだ。
その様子を写真におさめていたら、後から係りのじいさんに止められた。やはり、写真撮影は駄目だったようだ。三国志の人びとが僕を見つめたのには、理由があったということか。
じいさんに詫びをし、そのまま外に出ようとするが、これが人ごみでなかなか出ることができない。しかも皆が手に長い線香を持っているもんだから、危険でしょうがない。
熱気もすごい。汗が噴き出る。
やっとの思いで出口まで着くと、ちょうど、とあるばあさんが、入り口に差し掛かっていた。ばあさんは、中に一歩足を踏み入れるや否や、「なんか臭いし、やたらと煙い」を連発。係りのおっちゃんに対し、かなりのしかめっ面で「換気をしろ」と文句を言っていた。
神聖な場所でそんなに怒らなくても、と少し切ない気持ちになった。
虎のご利益がたくさんありますように。
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