8匹の胆喰いの霊(ピーポープ)を祓う!イサーン・コーンケン県。

さて、ピーポープ(胆喰いの霊)の続きである。


胆喰いの霊ピーポープを追い払う儀礼のTV映像を紹介、抄訳したい。





(0:00~司会者による紹介)
タイ・イサーンのコーンケン県パーサーン村。

この村にて、1ヶ月の間に、2人の人間が突然死をとげた。死因は心臓発作。

しかし、村人は胆喰いの霊ピー・ポープによって死んだと信じて疑わない。そこで、村では大々的に霊祓いの儀礼が実施された。



(映像で0:50~)
日が暮れて、夕食を済ますと、村人はすぐに眠りにつく。なぜならば、霊が襲ってくるのを恐れているからだ。


(1:22~)
霊を恐れる村人は、”バイナート”(タカサゴキク)という、霊を追い払うことができると言われる葉を玄関前に置き、霊の家への侵入を防ぐ。


(1:38~)
ある女性は語る。「怖い。夜はどこも出られない。父母と子供、皆寄り添って眠る」


(1:44~)
ある女性も語る。「もし儀礼を行わなければ、あと8人の死者が出ると言われている」



(1:55~)
この村での恐怖は、42歳の女性とその親戚の男性(49歳)が突然死したことに始まる。

2人の立て続けの突然死。村人はこの不審な死を目の当たりにして思う。

これは、胆喰いの霊によるものじゃないか、と。


(2:43~)
亡くなった男性の奥さんは語る。

「胆喰いの霊にちがいない。なぜならば、主人は10年来にわたって心臓病を患っていた。でも、このタイミング(女性が死んですぐに)で亡くなるのはおかしい。立て続けに死ぬというのは、胆喰いの霊のせいに他ならない」


(3:03~)
また、ある女性は語る。

「1人目の死者がでたとき、あともう1人、同じような死に方をすると噂された。そして実際、犠牲者はすぐにでた。1ヶ月もしないうちにね。2人目の死者は、胆食いの霊からもらった酒を呑み、家に戻ってそのまま死んだ」


医者は、2人の死は心臓発作によるものとしたが、村人は信じず、更なる犠牲者を恐れ、胆喰いの霊を祓う儀礼を実行することにした。



(4:10~)
2009年6月9日。

100人の村人が儀礼のために集まってきた。皆、霊を信じ、それを祓うために。

そして、村人に招かれた僧侶たちは、まずはじめに、卵に模様を書きはじめた。これによって卵は、普通の卵から特別な卵へ、つまり、霊を捕まえる”武器”になったのだ。


(5:28)
次に、僧侶はびく(魚を入れる竹籠)を使って、人形を作った。この人形が、村にどれほどの霊がいるか、そしてどこにいるかを示してくれるのだ。

(5:54)
僧侶は、読経によって、人形に魂を入れる。

すると、2人の男に支えられた人形は大きく動き始めた。これは、魂が人形に入り込んだことを示すのだ。

トランス状態になる男たち。

どうやら、村には8匹(”匹”でいいのかな?)のピーポープと、ピープラーイという幽霊が多数いることが人形によって教えられた。


(7:04)
いよいよ、霊を捕まえ祓う儀礼が開始された。

人形を持った男2人は、とり憑かれたように村内を走りはじめた。人形が、霊のいる場所に向かって、男2人を引っ張っているといったほうが正しいだろうか。

そして、それを必死に追う、僧侶と村人。

2人の男がある場所に立ち止まり、ここに霊がいることを知らせる。

・・・・



卵がどのように使われるのか、男たちはどうなっていくのか、続きは、また次回に紹介したい。


それにしても、ある僧侶の走りは、井出らっきょさんを髣髴させる、すばらしいものである。ちょっと笑ってしまったのは、不謹慎だろうか?

というわけで、またつづく


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