タイで3番目に高いドーイ・チェンダオ山。乗用車で登ってえらい目に。




13日は、せっかくの休日。

ちょっと気候の良い高原のカフェでも行って作業をしようかと、ツマゴマと話した。

ということで、グーグル・マップで山を探す。


ドーイ・チェンダオ山。

標高2200mくらいの、タイで3番目に高い山だ。

Google画像を見る限り、なかなか綺麗である。


「ドーイ・チェンダオ国立公園」とあるので、カフェなんかもきっとあるはず。

眺め豊かな高原で、秋のような風を浴びながら作業しよう。

そう2人で決意して、朝早くから意気揚々と車を走らせた。


チェンマイ市内から1時間ちょっとで、チェンダオの山麓についた。

下から見上げれば荘厳な山。




おおー、となる。


登山道に入った。

乗用車でグングン進む。ドライブウェイをイメージしながら、ワクワクした。

途中、インフォメーション的な場があり、おばちゃんが暇そうにしていた。

国立公園に行くのだからお金でも取られるかと思ったが、何も言われなかった。


進めば進むほど、道幅は狭くなった。

なんだか、ドライブウェイ感が薄れている。

道は、ぐちゃぐちゃになり、車が揺れる。

ふと斜面の反対側を見れば、崖だ。


でも、もう少し行けば道はよくなるはず。

自然の中を縫うドライブウェイになるはず。

もう少し行けば、きっと…

そんな淡い期待を抱きながら、進む。

引くに引けない。

しかし、状況はまったく改善されなかった。

悪化の一途である。



2時間以上、悪路を彷徨った。

タイヤがぬかるみでクルクルと回ってしまって、前に進まなくなることも数回。

車の下は、何度擦ったかわからない。

バンパーのところも、なんかバキッと外れた。


もう2人、泣きそうだった。

いや、もう泣いていた。

先に行くべきか、地獄の道を戻るべきかも、もうわからなかった。

車が全く通らないこの道で、いずれタイのJAF的なものを呼ぶ覚悟をした。


最終的には、もうこれ以上は登れないというところまで来て、頂上まで行くことは断念。

また来た道を引き返すことにした。

帰り道もまた地獄の行程であることはわかっていたが、仕方がなかった。


ヒーヒーとなんとか下山。

行きで見かけたインフォメーションのところについたのは、登り始めてから4時間以上が経っていた。

車を止めて、景色をみつつフーと息をついた。




今になって思えば、行きでおばちゃんが何も言わなかったのは、「お前らその車で行くのか」という唖然さからだったのかもしれない。

できれば、我々を追いかけて、強めに引き止めて欲しかった。


正直いって、こんな恐怖を味わったのは生まれて初めてだった。

ツマゴマはその日の晩は、穴に落ちる夢を見たらしい。


今日は、頑張ってくれた車に感謝を込めて、洗った。

もはや、戦友。

無事に帰れて、本当によかった。ありがとう。


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