密林を抜けると、そこには10バーツの麺屋があった。
近所を流れる小川。
それに沿った道の、巨木のトンネルをくぐり抜ける。
煙の匂いがしたので、ふと小川と逆方向を眺める。
「僕が住む地域は密林地帯なのか?」
そう感じさせるにあまりある情景。
しばし、ファインダーから小ジャングルを覗く。
気分はすっかりレヴィ=ストロースだ。
僕が写真を撮っていたら、たき火をしていた兄ちゃんが手を振ってきた。
僕も笑顔でふりかえす。
でも…
もしかしたら「何撮ってやがるんだ。あっちいけ!」とやっていた、ともかぎらない。
だとしたら、それに笑顔で答える僕。
なんとも図太い神経の日本人と、先方には映ったことだろう。
密林(?)をぬけると、その先には粗末な掘建て小屋のクワイジャップ(麺料理)屋。
その価格、なんと10バーツ(30円ほど)。
麺料理、25〜30バーツが相場の昨今。
10バーツは破格だ。
もちろん、今も営業しているかは不明だし、まぁ、おそらく店じまいしていることだろう。
だが、今度昼間に訪れてみる価値はありそうだ。
いずれにしてもこのあたり、妙にタイムスリップし過ぎである。
<関連記事>
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