Ox-Train。
直訳すれば牛列車。
かつて、タイの山間部や森深い地域では、この牛列車が、荷物を運ぶ上で重要な役割を果たしたとか。
農閑期、普段は農作業に従事する農民の一部が、牛に荷物を乗せて商売し、他地域へとモノを広げていったのだ。
いや、きっとモノだけではない。
村から村へと、情報を伝える役割をも果たしていたことだろう。
「○○村ではさ~」
みたいに。
牛列車はモノと情報の伝播の象徴だったのである。
そんな、牛列車。
タイの近代化が進む中で、交通網や鉄道が整備され、20世紀半ばには姿を消していったという。
牛の脚力からモーターへ、ってわけだ。
今では、村の中で牛の散歩を見かけるにとどまっている。
<参考>
Chusit Chuchart, 1989, “From peasant to rural trader:The ox-train traders of northern Thailand 1855-1955” ,Australian National University Thai-Yunnan Project Newsletter,Vol 7
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