20時30分 バンコク発ノーンカイ行き。VIP長距離バス。
今回、これに大きく乗り遅れてしまった。人生初の経験である。
でも、実はなんとか無事、時間通りにラオスのビエンチャンについているという事実もある。
※
ビクトリーモニュメント(戦勝記念塔)のアパートを出たのは、19時過ぎだった。
バスターミナルのモーチットマイまでは、何事も無ければ30分ほどの道のり。1時間以上も前に出れば十分のはずと目論んでいた。
それに、長距離バスは、定刻どおりに出発することはまずない。必ず、10分以上、下手すれば1時間も遅れて出発することがあるものだ。
というわけで、乗り遅れるとは思いもよらなかった。
バスターミナルへと向かうタクシーがまったく動かなくなったのは、ターミナルまであと数キロ、チャトゥチャック付近である。
大雨も降りだす。
車はうんともすんとも動かない。
とはいえ、あと出発の時間まで45分以上。それまでには着くだろうと考えた僕は、バンコクの渋滞事情を甘くみすぎていたのか。あるいは、普段チャリにしか乗らない僕の想像力の限界か。
ということで、ふと気づけば、出発まであと10分。30分前にいたところから、数百メートルしか進んでいない。
長距離バスは定刻どおりに出発することはまずないとはいえ、やはりソワソワする。
VIPのバスチケットである。値段も安くは無いのだ。なんとかしなくては。
すぐにチケットを取り出し、電話をかける。
「渋滞がひどくて、遅れそうなんだけど」
「ここじゃなくて、○○○ー○○○○に電話して」
たらい回しにあう。
そうこうしているうちに、時間は20時40分。これは、まずい。
「分かりました。伝えておきます」
たらい回しの末の電話で、こんな返事が返ってきた。
タイ人の「伝えておく」にどれほどの信憑性があるかは分からないが、これでとりあえず安心する。
それにしても車は一切動かない。しかし、大雨の中、重い荷物を抱えて走るまでの持久性と根性を、僕は持ち合わせていない。
すると、神の助けのようにバイクタクシーの姿を見つけた。タクシーを飛び降りて、バイクの後ろに乗り込む。
「バスターミナルまで、ダッシュでお願い」
「了解!」
心地よい即答どおり、バイタクの兄ちゃんは、すっかり川と化した大渋滞の道をジャバジャバと突き進んでいく。
すっかり、ビチョビチョだ。でも、そんなこと言ってられない。
20時50分。バスターミナルに到着。99番にノーンカイ行きのバスがあるはず。しかし、見当たらない。
「ノーンカイ行きのVIPは行っちゃった?」
「行ったよ」
愕然とする。
「出発したけど、あの先にいるバスに乗り込め!急げ、急げ!」
僕は雨の中、荷物を抱えてひた走った。夜のバスターミナルの光は綺麗だ、などと考える余裕はそこにはない。
おっちゃんの指定したバスに乗り込む。でも、行き先が明らかに違う。
本当にこれでいいのか?と思いつつ、チケットを提示。
これでいいらしい。どうやら、途中ランシットで降りて、後からやってくるVIPを待ち、乗り換えるそうなのだ。
先に行ってしまったVIPバスを必ず抜き去るという自信は、果たしてどこから来るのかと不安に思いながら、僕は黙って窓の外を眺めていた。
いやぁ、恐れ入った。
車窓から、僕の乗る予定だったVIPを見かけた、と思ったときには、もうサーと抜き去っていったのだ。
というわけで、ランシットで僕は無事にVIPの心地よいバスに乗り込むことに成功したのである。VIPまでの道のりは長かったわけだ。
教訓。
バンコクの渋滞は半端ない。でも、タイ式で行くと、乗り遅れても意外となんとかなる!


鼓舞のクリック、よろしくお願いいたします。
了太!面白すぎるわ(笑)
返信削除コメント、ありがとうございます。
返信削除確かに傍目には笑えるかもしれませんが、当の本人は結構大変でしたけどね(笑)
まぁ、無事に着いて、とりあえずホッとしてます。
今、ラオスのビエンチャンにいます。
これから、古都ルアンパバーンに向かいます。