タイ・飛行場。
もう何回くらい、来たのだろう。
厳密に思い出すことが面倒くさくなるほど、訪れている。
それでもいまだに、着陸態勢に入ってから眼前に広がるタイの夜景を見ると、心がわくわくする。成田の薄暗い風景とはまったく逆だ。
”ドーン”
飛行機の車輪が、無事にタイの地に滑り込んだ。
僕はホッと胸をなでおろす。飛行機が基本的に怖いのだ。
飛行機はゆっくりと飛行場を走行し、停車位置へと向かう。
そして、到着すると同時に、乗客はいっせいにベルトをはずし、起立。荷物を上から取り出す。
無論、僕もご他聞にもれることなく、そうする。
ドアーが開くまでが、待ち遠しい。
きっとみな、同じような気持ちだろう。ウズウズ、だ。
ドアーが開いた(ようだ)。乗客が、ぞろぞろと動き出す。
このとき、”譲り合い”に関して、一定度の国民性をうかがい知ることができる。
今回はユナイテッドを利用したので、欧米系の人々が多く、比較的、譲り合いが多く見られ、「サンキュー」の言葉が飛びかう。
中華系の飛行機だと、こうはいかないだろう。(偏見?)
まぁ、それはさておき、僕は、CAたちの見送りを受けつつ、飛行機を後にした。
言い忘れていたが、このときには、僕の鼻はぐずぐずだ。
なぜなら僕はアレルギー体質で、飛行機のような換気のあまりよくない、埃っぽいところにいると鼻水が止まらなくなるのだ。くしゃみを連発し、鼻水をぐずつかせている僕を見る、CAの目は哀れみに近い。
まぁ、これはまったくの余談だが…。
そして、なぜか飛行機を降りたとたんに革ジャンを羽織り始めた日本人風だが国籍不明の男の後ろに続いて、イミグレへ向かった。
途中にあった飛行場の電光掲示板は、なぜか心を躍らせる。
特に問題なく、イミグレや税関を抜けると、もうそこは、れっきとしたタイランド。
独特の熱気と匂いに包まれる。
ドンムアン空港から、スワナプーム空港に移転してから、タイの玄関口の雰囲気は大きく変わってしまったとはいえ、それでも、独特な匂いや熱気は失われていない。
青い光がまぶしい。
あぁ・・・タイに戻ってきたんだなぁ。
タクシーにてアパートへと向かったが、車窓から見える景色は以前となんら変わりなく、平和だった。
ほんの少し前まで赤服の騒動で内乱状態にあったようには、とても思えない。
アパート付近も同様。
僕のアパート付近は、激戦区のひとつで、数人の犠牲者が出ているが、そんな様子は見受けられなかった。
僕が大好きなタイ人たちが、いつものように、笑顔でのんびり暮らしているように見えた。
のんびりと、ビールを飲んでいる男連中がたくさんいる。
どの顔も見たことのある連中ばかり。バイタクや近所の麺屋のおっさんなどなど。
みな、無事でなにより!
そして、帰宅。
部屋で呑むリオビールの旨みも、なんら変わっちゃいなかった。
応援のほど、よろしくお願いいたします
気持ち、わかります。
返信削除わたしもタイによく行きますが、ぜんぜん飽きません。
タイ人も、いつまでたってもおっとりしてますよね。
大好きな国のひとつです。
まったくですね。
返信削除僕もタイが大好きです。
おっとりとしたタイ人も好きですし。
コメント、ありがとうございました。