夕方5時からの、ロッブリー風情。



仕事を終えて、すこし近所を散歩する。


うちの近くには川が流れている。

そこでは、浮き輪に浮かびつつ、魚をとっている人がいたり、




あるいは、魚とりから泳びに転じてしまう子供がいたりする。



お世辞にも川の水は綺麗とはいえないが、大はしゃぎ。

今もタイの人びとは、水と不可分の生活スタイルを維持している。


だいぶ、日が落ちかかってきた。



少し、歩みを早める。


川を越えてしばらく歩くと、線路にぶつかる。




線路に出会えば、もうすぐそこには、ロッブリー駅。

駅は、夕方になると、犬達の遊び場になる。



だだっ広いホームを、みな縦横無尽に、じゃれあいながら遊び回る。

その横を僕が通ると、遊びが一時中断されて、僕の後をワイワイとついてくる。

なんとも、微笑ましい。


駅を抜けて旧市街に入ると、そこには遺跡が点在する。

朝と夕方の遺跡は最高だ。



その時間のすべての色が綺麗というのはもちろん。

もっといえば、昼はあまりに暑い。

悠久の歴史に対する感受性も、暑さには負けてしまう。

僕の情けないところだ。


旧市街では、美しい毛並みの飼い猫が、なにやら様子をうかがう。



可愛いな。

なんて思いつつ、ふらりと喧噪の旧市街から、足を踏み入れたことのない路地に入り込む。



ごちゃごちゃした家々の道はすぐにおわり、完全なる田舎道に入り込む。



空気ががらりと変わる。


子供達が、自転車で僕の横を抜けて行く。

こんなところで少年時代を過ごすのもなかなか楽しいだろうな、と思っていたら、子供達は前行くおばちゃんになにやら言われている。

「暗くなる前に帰りなさい」

かな?


たしかに、いよいよ日が暮れはじめてきた。



最近は日が落ちるのが早い。

明かりの灯された寺からは、鐘の音が聞こえてきそうだ。




夕方5時半からの、小一時間の散歩。



さあ、僕も真っ暗になる前に帰るとしよう。


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4 件のコメント:

  1. 今日のもいい写真ですね。
    見ていて、読んでいて・・・こころが落ち着きます。

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  2. 心が落ち着きますか。それはなんとも嬉しいお言葉です。
    ありがとうございます!
    今日も、これからちょっと散歩に行ってきます。
    やらなきゃいけないことが溜まりにたまっていて、それからの現実逃避です。笑
    やっぱり、ロッブリーは癒しの町ですねぇ。

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  3. ほんといい風景ですね。
    Ryotaさんが映してくれたものをいつも見てると普段の生活で
    いかに自分が空も町の風景もちゃんと見てないかがよくわるんです。
    先日なんて星が出てるのを見てびっくりしたぐらいです。
    (神戸でもこんなにはっきり星が見える時あるんだって・・笑)
    ロッブリー駅といえばタイは小さな駅でもホームのところに
    プランターに綺麗なお花を植えてますよね、あれ感心しました。

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  4. そういえば、そうですね!
    確かに駅、お花植えてありますね。
    花関係が疎くて、Phimaiさんに言われて、そういえばと思い出しました。
    僕もけっきょく普段の生活の中で、あまり見ちゃいませんね。w

    でも、ロッブリーに来てはや、5ヶ月目。
    それでも、なんだかいまだにここが新鮮です。
    (先日初めて、遺跡周りをしましたし。笑)
    まだ新鮮でいられることは、幸福だと思ってます!

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