1 comments

絶景かな、ワットプー。近所のおばちゃんも堪能す。

リンガが立ち並ぶ参道を抜けていく。 こうもリンガが並ぶと壮観である。 とはいえ、灼熱の日差しが、体に痛い。 リンガもいいが、日陰がほしいところだ。 そんなことを想っていると、右手に北宮殿、左手に南宮殿が迫ってきた。 宮殿にはシバ神のレリーフが彫られているというので、自然と心がワクつく。 ところが、残念なことに、遺跡の修復作業のため、宮殿内、立ち入り禁止。 どんな作業工程で、あとどれくらいで修復が完了する目処なのかを尋ねたかったが、ちと忙しいかなと思い、遠慮した。 僕はこう見えて、気を使うほうなのである。 まぁ、実際は、東南アジアの男性は基本的にはみな、あまり忙しそうにはしないし、見えもしないんだけど。 それはさておき、さらに進んでいくと、楼門の跡が僕を迎えた。 門は朽ちてもうないが、それを守る像は今も立 ...

2 comments

男性器と母胎をつなぐナーガ(蛇神)。~リンガとバライの象徴性~

「・・・・都(ヂャムパーサック)の近くには、リンガパルヴァ山がある。その頂上には祠があって、いつも5000人の兵がこれを守る・・・」 (7世紀、中国:唐で成立した『隋書』より) 写真で、ヒョコッと突出した山が、『隋書』に記載されるリンガパルヴァ山。 聖なるリンガのお山だ。 リンガとは、男性器の象徴。 そういわれてみれば、突出した山はその形に見えてくる。 7世紀の中国・唐の歴史書は、そこに5000人の兵が警備していたことを伝えているわけだ。 まぁ、人数の真偽は別として、それほどまでにリンガのバルヴァ山は、太古の昔から神聖視されていたのである。 そんなリンガパルヴァ山の山麓にあるワット・プー。 ゲートを抜けて心地いい空間を過ごしたあと、灼熱の太陽の下、遺跡へ向かう。 まず目の前に広がるのは、池である。 聖なる池、”バライ”。 バライは、巨大貯水池で、かつてのクメールの肥沃な空間作りには欠かせないものだった。 というのも、アンコール地方は、雨季にはほとんどの土地が冠水するくせに、乾季になるとカラカラに乾くという、なんともやっかいで厳しい自然環境下にある。 だから、バライのような貯水池を作ることで、水の確保と洪水の防止、二つの効果が期待されたわけだ。 太古の人々の生命に直接かかわる、重大な池なのである。 また、バライは”大海”を表現している。 大海は、ヒンドゥー神話『乳海攪拌(にゅうかいかくはん)』のワンシーンに登場する。 ヴィシュヌ神が「アムリタ(甘露)」という不死の薬を得るため、神々や阿修羅に命じ、ナーガ(蛇神)を綱代わりに綱引きをさせて、大海を攪拌させる。 すると、大海は乳海に変わり、アムリタが生じたというシーンである。 このアムリタとは、不死の薬であるが、収穫物を表現している。 つまり大海は、地上に収穫物を生み出す源の象徴的存在であり、”母胎”ともいえよう。 バライについて、ある碑文は、「大乳海のごとく喜びをもたらす池」で「その腕(分流)によって乳海自ら邪魔な水を取り除き、甘露(収穫物)の湖に変える」などと説明しているが、それも納得である。(石澤良昭『アンコール・王たちの物語』 生産面だけではなく、信仰や世界観の面にも、バライは深く食い込んでいるのだ。 男性器を象徴するリンガのお山。 母胎を象徴するバライのお池。 二つをつないで結実させるために、蛇神・ナーガは両者の間に今もひっそりと、立っている。 タイに行きたきゃ    タイに住みたきゃ     ポチリとクリックお願いします! <参考> <p><iframe ...

2 comments

ワット・プーのゲートを抜けて。残念な僕の性格。

ワット・プーのゲートを抜けると、まずは、入場料を払いにいかなくてはならない。 入場料を払う建物は、なかなか立派なものだったので、写真だけアップしておこう。 建物内部は、小奇麗で、風通しもよく、心地いい。 本やら土産が陳列されている。 本を買おうかと思ったが、遺跡を歩くのに邪魔と判断し、帰りに持ち越した。 だが僕は、本購入を後回しにしておいて、それを買うためにまた戻ることはあまりない。 今回も、その通りになってしまった。 今となっては、なんの本を買おうと思ったかも、よく思い出せない。 非常に残念な結果なのだが、まぁ、そんなもんかという気もする。 タイに行きたきゃ    タイに住みたきゃ     ポチリとクリックお願いしま ...

0 comments

ラオスの若いお坊さん。日本を想う静かな読経。

「日本でツナミが起きたらしいですね。とても心配です」 震災のニュースがラオスでも駆け巡った次の日、パクセーのとある寺で話をしたお坊さんに言われた。 まだ21歳だという若いお坊さんは、僕の質問にどれも真摯に答えてくれる心優しい方。 時折見せる笑顔がまだあどけなく、子供のようにも見えた。 「日本のツナミの映像はとても恐ろしいですね。心が痛いです。 多くの人々が犠牲になっているようですし。 あなたのご家族や友人は大丈夫ですか?」 「はい。両親とも連絡がとれ、無事なようです。友人も被災地にはいないと思います・・・ でも、本当にショックです」 「そうですね。自然はすばらしいものですが、恐ろしくもある。 人間は自然を操ることはできない。 自然の前で人間は無力です。 だから、自然界のピー(精霊)を崇拝し、日々、敬意を払 ...