「日本でツナミが起きたらしいですね。とても心配です」
震災のニュースがラオスでも駆け巡った次の日、パクセーのとある寺で話をしたお坊さんに言われた。
まだ21歳だという若いお坊さんは、僕の質問にどれも真摯に答えてくれる心優しい方。
時折見せる笑顔がまだあどけなく、子供のようにも見えた。
「日本のツナミの映像はとても恐ろしいですね。心が痛いです。
多くの人々が犠牲になっているようですし。
あなたのご家族や友人は大丈夫ですか?」
「はい。両親とも連絡がとれ、無事なようです。友人も被災地にはいないと思います・・・
でも、本当にショックです」
「そうですね。自然はすばらしいものですが、恐ろしくもある。
人間は自然を操ることはできない。
自然の前で人間は無力です。
だから、自然界のピー(精霊)を崇拝し、日々、敬意を払わなくてはいけないんですね・・・・
これ以上の犠牲者が出ることなく、日本に平穏無事が訪れるように、僕も祈りますよ」
そう言ってお坊さんは、読経を始めた。
お坊さんの読経を聞きながら、僕は手を合わせた。
シャッ、シャッ、シャッ。
聖水が僕の体に吹きかけられた。
静寂に包まれた境内で、静かに流れる読経。
被災した日本にも届くような、そんな気がした。
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