「タダコピ」。中国進出か・・・。すごいなぁ。いずれ、タイにも来るのかなぁ。
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「タダコピ」とは無料でできるコピー機のこと。
大学構内に設置されたこのタダコピを使えば、学生は無料でコピーができちゃうのだ。だから、タダコピ。
コピー代がタダとなるのは、コピーの裏面が広告媒体になっているからだ。企業がコピー裏面に広告を載せるかわりに、コピー代金をもつというわけである。
広告を出す企業にとっては、比較的安価で、学生の若者世代をターゲットにしぼった広告(たとえば旅行、成人式用の着物、リクルート関係などなど・・・)を発行することができる。
そして、学生にとっては、何かと必要となるコピーを無料で行うことができる。
だから、タダコピは、どちらにとっても非常にお得で、WIN-WINの仕組みになっているのである。
そして、もちろん、”学問の活性化”という観点からすれば、大学にとっても良いシステムとなっているといえよう。
2006年に慶応大学と法政大学に初めて設置されて以降、どんどんとその設置場は増え、現在では全国で50以上の大学に導入されている。
そして先月、中国の復旦大学および松江大学構内のコンビニエンスストアーにも導入されたのだ。
ついに世界進出。
ということで、ここタイにも来ないかなぁと期待してしまう。
しかし、タイのコピーは、基本自分ではやらない。あくまでも、コピーをとってくれるお店や人に渡して、やってもらうのが基本だ。
それが、至極、便利。「本、全部コピーお願いします」とか「ここからここまで、お願いします」などと預ければ、もちろん混み方しだいだが、基本的にすぐに仕上がってくるのだ。
これに慣れてしまうと、日本のように自分でコピーをするのは億劫になる。
だからもし、タダコピをタイに導入するのであれば、そうしたタイのシステムを崩さないで上陸して欲しいものだが、きっと難しいであろう。
タイにおいて、タダコピを使って自分でコピーをとるか、それとも、人に頼んでコピーをとってもらうか悩みどころだ。なにしろ、タイのコピー代は1枚1.3円くらいだからねぇ。時間を買うという意味で、人に頼んでしまうんだろうな。
ちなみに、このタダコピという画期的なコピー機をつくったのは、株式会社オーシャナイズという会社。社長はなんと25歳という若さらしい。うーん。すばらしい。
まさにW・チャン・キム/レネ・モボルニュ著 有賀 裕子訳『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』(ランダムハウス講談社 2005)の世界だなぁ。
コピー代1.3円/枚のことを、あーだこーだと考えている僕と、何たる差だろう。なんだか、悲しくなってきた。
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