先日、日本と中国の文化実習的なことが行われた。
日本語学科の生徒は中国語学科の先生に切り絵を教わる。
で、社会学科やタイ学科などの生徒は、日本語学科の先生に折り紙や習字を教わるというものだ。
当初は立場上、日本語学科が教える授業に参加していた。
しかし、どうも習字の静かなムードにすぐに飽きがくる。
ワイワイ騒がしい教え子達のいる中国語学科の教室へ、フワフワと引き寄せられた。
中国語の先生は愉快な方が多く、そして日本語学科でも一番騒々しいとされる(僕の中で)2年生が授業を受けている。
そりゃあ、なんとも楽しそうだ。
教室に入ると、もう大騒ぎ。
中国語の先生が授業終わりに言った、「生徒15人くらいなのに、なんだか50人以上に教えている気分だ」という言葉がそれを端的に示す。
「センセイ、どう?キレイにできてる? でも私の方がもちろんキレイだよね?」
「はいはい」
「センセイ。写真撮って〜。キレイに撮ってね。まぁ、私はもともとすごくキレイだけどね」
「はいはい」
「ほら、センセイ。上手でしょう。まぁ、先生にはできないんじゃな〜い?」
できるわ!と少しムキになりそうな自分がいたが、でも
「はいはい」
なんとも。生徒のパワーに圧倒されて、”はい、はい” の連続だ。
でも、彼らはなんとも元気で楽しいし、最近、少し可愛く思いはじめているのも確かだ。
お、どうやら、「人間の子供より犬の方が完全に可愛い!」と言い張る、研ぎすまされたナイフのような昔の自分(嘘)が、だいぶ変わってきたようだ。
はい、みんなでパシリ!
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