友達の誕生日パーティとギャンブル

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タイ人はよく賭け事に熱くなるといわれる。

19世紀に初めてカンボジアのアンコールワットの詳細を伝えたフランスの探検家アンリ・ムオは、19世紀のタイ(シャム)の人々についてこんな風に言っている。

    「(タイの人々は)日常生活の大部分をー殆ど全部といってよかろうー博奕と遊びに費やしている。・・・・持金をすっかりすってしまうと、裸体につけている唯一の被物、腰衣や猿股までも賭けるのである!」
(アンリ・ムオ著、大岩誠訳『インドシナ王国遍歴記 アンコールワット発見』中央公論社2002年・42頁)

100年以上の前のタイの話だが、今のタイ人もさほど変わらないのかもしれない。

昨日、友人の誕生日パーティーにお邪魔した。

最初はお酒を呑んで、海老やらタイ料理やらを食す、ゆったりとした時間が流れていた。

中の一人がトランプを取り出した。
そこからのタイ人の動きはスピーディーだ。

皆は、家の施錠を確認するとともに、座をつくり始める。
さっきまで寡黙にサッカーを見ながら呑んでいたおっちゃんの目も変わる。場を仕切りだす。
”おいちょかぶ”の始まりだ。

まぁ、掛け金は日本円にして1回50円くらいのもの。
とはいえ、皆、結構熱くなってくる。

自制心もへったくれもない。
23時くらいから始めて、終わったのは朝5時。

僕は何度「帰るわ」の一言を切り出そうと試みたか分からない。しかし、そういう時に限ってなぜか勝ちまくる。勝ち逃げは駄目だぞ的な雰囲気に呑まれる。自分は小心だ。

プラスになった1000円は、有効に使おうと決心した。やはり小さいな。

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