「郷土研究(ท้องถิ่นศึกษา)」
今学期、新しいカリキュラムに沿って始まった、新科目である。
まあ、民俗学や人類学に近い内容で、大学周辺の郷土へ行って、老人にインタビューしたり、村歩きをしたりして野外調査をし、成果としてまとめようというコースである。
自ら志願して科目を受け持った僕は、ロッブリーのラオ人の村を調査地として選定した。
ラオ人というと、タイ東北部イサーンが浮かぶが、実は、ロッブリーにも、19世紀頃にラオスから移住したラオ人たちの村がたくさんある。
アヌ王がバンコクに倒されてからは、特に強制移住させられたものが多いのだ。
で、一口にラオ人といっても、なかには多くの民族がある。
タイブン、タイプアン、ンゲオ、ラオソン…
特にタイブンやタイプアンは数が多いが、彼らはラオと言われるのを好まず、自分をタイのタイブンだと自称する。
タイ権力が長い歴史をかけて創りあげた「タイ国民」の成果であろう。
まあ、それはさておき、この郷土研究は教員としての負担も大きくてなかなか大変なのだが、実に面白い。
かれこれ3回、村にインタビュー調査に行った。
もちろん全てはタイ語で行われる。僕は学生の前ではタイ語は喋らないので、一人ぽつんと日本人がいる感じで、微妙だ。
で、取材した成果は、生徒たちによってタイ語でまとめられる。
また、日本語での発表とレポート作りも実施される。
日本語での発表とレポートは、僕がなおしていく。
時にタイ語原本と照らし合わさないとならないほど、よくわからないものも多いが、それはそれで勉強になる。
で、最終的にはタイ語と日本語両方の冊子を作り、村に成果として渡す。
学部生なので、深い内容とはいえないが、とりあえずインタビュー調査をしてまとめるということのいい練習になるだろう。
4月下旬には、その成果がまとめられる予定で、いったいどんな風に仕上がるか、けっこう楽しみである。
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お、Ryotaさんお久しぶりと思ったら2つもUPされている!
返信削除お元気そうで何よりです。忙しくも楽しそうに生活されてるようですね。
何だか最近こちら関西でも明らかにタイ人の観光客が増えてます。
もっと真面目に勉強してたら副業で通訳のバイトできたのになぁと思いつつ・・・(笑)
タイ人観光客大歓迎です!
すっかりご無沙汰しておりまして、なにげに年もあけてしまいましたね。笑
返信削除遅ればせながら本年も、というか、これからもよろしくお願いいたします。
さて、実はお正月、日本の東北に行ったのですが、そこにもタイ人がたくさんいて、びっくりしました。
仙台でカバンを買いたいらしいタイ人家族が、店員とうまく意思疎通ができなかったようなので、たまたま横にいた僕が「どうしました」とタイ語で話しかけたら、「はあ?」という第一声。タイ語、まだまだですねえ…笑