15日から始まった、ナーラーイ祭り。
街はすっかりお祭り気分で、無論、大学も変わらない。
大学では、19日から祭りが行われている。
初日はタイ文化を演出する踊りのコンテスト、および各時代にあわせた服装での男女ペアになっての衣装コンテストが行われた。
踊りは、各学部の本気度がモロに出ている。
特に、優勝したインターの学生の踊りや演出はかなりの迫力。
舞台を縦横無尽に飛ぶ龍は圧巻だった。
衣装コンテストもまた、美しい。
衣装のコンセプト、それぞれの服装の時代背景、演技など全てを総合して判定される。
で、優勝したのは、芸術学科。
ワイルドのなかに潜む美しさの芸術性が見受けられよう。
ところで、その日の夕方。
「リョウタ。今日の夜、ナーラーイ宮殿で日本の衣装をきてショーに出ないか?別になにかしゃべるとかじゃない。ただ、歩いて、写真をとられたりするだけだ」
そう、先生に誘っていただいた。
無論、即決である。
まずは、貸衣装への着替えと、化粧。
化粧は生まれて初めてである。
20分ほどぐっすりねむっている間に顔が出来上がり、簡易の着物にきがえる…
うーん。
信長風のヒゲが描かれているが、どうもコントっぽい。
妙にほほが赤いのも気になる。
舞台に立つときの顔とはこういうものか、と知る。
王宮では、風変わりな態の僕を、人びとがチラチラ見る。
笑われているような気がする。
気の弱い僕は、汗が噴き出す。
いわゆる化粧くずれが気になって仕方ない。
初めて女性の気持ちを知った。
さて、王宮でのショーは19:30と21:00の2回、行われた。
ショーは、ナーラーイ王の業績を今に伝えるためのもので、僕は王の時代にロッブリーにいた日本人の役。
まあ、役といっても、特に何かするわけではない。
市場で買い物したり、王宮に招待されてフランス人(役)や中国人(役)の人びとと祝杯をしてみり、王の行列通過に参加したり、といった具合である。
で、ショーが終わると写真を撮られまくる。
日本人からすればちょいと風変わりな態であっても、タイ人からすれば日本っぽさ満載なのだろう。
「お〜、日本」
って。
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