グアム人の親切性。スチュワーデスさんのラストフライト。

グアムから日本への帰国路にて、2つの心温まるシーンに出くわした。



グアムでは、初めてのダイビングや、”ボーっと海眺め”を満喫し、非常に楽しんだわけだが、最後にそんなシーンに出くわしたため、旅はより良い思い出となった。



心温まるシーン。

一つ目は、グアム人の親切さに触れたことだ。


飛行機出発の1時間前、僕はグアム空港にいた。そこで、ふと気づく。

日本の免税店で買ったタバコ数カートンを、ホテルの引き出しに忘れたことに。

あきらめようかと思ったが、一応ホテルに電話してみる。

が、飛行場にある公衆電話すべてが使えない。警備員のおっちゃんに聞いても、「すべて壊れている」という答え。(いまだになぜかは分からない)

そこで、レンタカーやホテルの手配などを総合的に請け負う受付係りにいた、ぐっさんばりのお兄さんに聞いてみた。

すると彼が親切なこと、親切なこと。

事情を解したぐっさんは、すぐにホテルに電話。そして、ホテルの運転手の知り合いが空港内にいることを確認すると、その人を呼んで事情を話した。

フライトまであと50分ほど。

ホテルの運転手は、ホテルまでいったん引き返し、間に合うならばタバコを持ってここまでくるという。とにかく、間に合う間に合わないにせよ、ぐっさんに連絡するから、それまでここで待ってていてくれ、とのこと。

ここまでくると、たかがタバコだからいいよ、という気持ちが深まり、そのことを伝えた。

しかし、二人はいやタバコは大事だとした。いいから、とにかく待ってろ、と。

して、飛行場で待つこと20分。ぐっさんが僕を呼んだ。タバコがあったから、今から来るそうだ、と。

で、その言葉通り、それから5分もしないうちに、さっきとは別の運転手がタバコを持ってやってきた。

どうやら、さっきの運転手はすぐにホテルに連絡をとって、別の人間に持ってこさせたようだった。

なんて、迅速で親切な対応なんだろうと感動してしまった。グアムの人々の親切心に触れたのだった。

無論彼らにチップを渡した。心からの数ドルだ。



そして次の心温まることは、飛行機内。

僕の恐怖心を乗せたJALの飛行機は無事フライトを終えて、成田に滑り込んだ。

ホッとしていると、スチュワーデスさんの放送が入った。

「皆さま、当機は成田空港に到着いたしました・・・・・・」

とお決まりのアナウンスのあとに、スチュワーデスさんは

「なお、私事ではございますが、30年以上空の上にて勤務してまいりましたが、本日を持ちまして最後のフライトとなります・・・」

と続けた。

そして、スチュワーデスさんは、JALの再建に向けて皆が一丸となって努力していること、また、30年以上の勤務を支えてくれた皆に感謝の意を述べて、これからもJALをよろしくお願いしますと、涙ながらに締めくくったのだった。

それを聞いていた客は、いっせいに拍手をおくった。もちろん僕もだ。

なんか心温まるシーンだった。泣きそうになった。

こんな場面に出くわすのは、人生に一度あるかないだろう。共有できてよかった。


そして、飛行機の出口。

涙をポロポロ流しながら皆にお礼を述べるスチュワーデスさんの姿があった。

僕もスチュワーデスさんに「お疲れ様でした」の一言を告げて、日本の地を踏んだ。

いいグアム旅行だった。



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3 件のコメント:

  1. タイの人たちも、本当に親切ですよね。日本では経験のしたことがない親切さに私は何度も感動しました。

    決して変な意味ではなく、男女問わず「タイにはまる」日本人が多いのも分かる気がします。

    私は一駐在員ですが、タイは好きだなと感じ始めています。

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  2. ronyuiさん。
    コメント、ありがとうございます。
    タイの人たち、本当に親切だと思います。
    僕がお世話になっている、イサーンの人々も本当に親切です。
    こう言ってはなんですが、明らかにイサーンの人々は裕福な暮らしぶりではないのに、私が日本に一時帰国するときにはいつも沢山の物をくれ、「日本の家族の人々にあげて」などと言われると、本当に優しい人々だなぁと思います。心温まる感じです。
    僕の中で、タイはやはり第二の故郷です。

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  3. う~ん。いいね、了太! 泣けるぜ...ほんもののポエムだ!

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