静かに悲しみ。



2 コメント

訃報は、13日の午後17時、病院での日本語講義の際に聞いた。


「先生、ニュースが入ってきました」

そういって訃報を伝える外国の新聞を見せられた。

そこにいた看護婦一同は、やはりショックな様子。


「今日は授業やめる?」

僕はそう聞いた。

「いいえ、大丈夫です。やりましょう」


いつもどおり授業を終え、食堂で食事を買っていた19時ちょうど、店のニュースが緊急速報に切り替わった。

「あら?」

店のおばちゃんは言った。


横で同じく食事を買っていたおっちゃんは

「よくないニュースだ。俺はもう聞いた」

と言った。

「どういうこと?」

そう問いかけたおばちゃんに、おっちゃんは無言でテレビを見るよう促した。


喪服を着たアナウンサーが映し出された。

「ああ、本当だ。喪服着てる・・・」

おばちゃんは、そう漏らしてうつむき、テレビから視線をはずして、仕事をはじめた。


道行く人々は、店のテレビの前に足を止めた。




泣き崩れたり、取り乱したり、そんな場面はなかった。

ある程度の覚悟をしていたからだろう。


でも、町全体が妙に静まり返り、奇妙な空間だった。

その日、タイの人々は静かに、悲しみを受け入れているようだった。




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2 コメント:

Phimai at: 2016年10月14日 23:17 さんのコメント...

昨日のニュースで国王様が亡くなられたのを聞いてからタイは、タイの国民はどうなるのかと
ずっと心配しています。私のタイ語の先生もLineの写真まで白黒にして喪に服しています。
どれほど国民に愛されていた王様なのかを改めて知る思いです。
こんなこと言ってはいけないのかもしれませんが皇太子は全然人気がないそうですね。
これからのタイが混乱することなく平和に進んで欲しいと願うばかりです。

Ryota Wakasone(若曽根了太) at: 2016年10月15日 13:15 さんのコメント...

映像やタイ人のコメントを見ていると、今のタイの方々の深い悲しみと、これからの大きな不安が伝わってきます。
見ているこちらも、非常につらいです。
この悲しみをみなで乗り越えて、平和なタイであり続けること。国王も切望されていらっしゃるでしょうね。

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