” 9 ”
タイの人びとからなんとも人気の高い数字である。おそらく1番人気と言っても過言じゃないだろう。
それは、タイ国民のだれもが父と慕う現在のプミポン国王が、ラーマ9世という点が大きな要因である。
9世王はすばらしい。ならば9はいい。
タイ人は、偉大な王にまつわる数字を好むのである。
だから他にも、偉大な王様として名高いチュラロンコーン大王がラーマ5世王だったことにもあやかって、5の数字なんかも人気があるのだ。
して、僕は子供の頃より5の大ファンだ。何をするにも5が基本。まったく意味が分からないが、そうなのだ。
でも、タイと深く関わるようになってからは、9も推し気味である。9も悪くないな、と思っている。いや、むしろ好きになりはじめている自分がいる。
ただし、それはタイ人と同じ理由によるわけではない。
もちろん、プミポン国王の人徳は圧巻だし、尊敬の念は抱いている。
でも、それを理由として、9への思いが募っているわけではない。
単純に、タイ文字の9が好きなのだ。なんとも美しいのだ。
僕の友人で竹工家の男は、タイ文字の9をこう評した。
”対照的にアツく躍動する、美しいタイ文字”、と。
(彼がTwitter上で企画した年末カウントダウンの時にである。彼の年末カウントダウン企画はコチラ)
そう。
タイ文字の9はなんとも躍動感あふれるのだ。
なんとも芸術的で美しいのだ。
ということで、これが9である。
どうです!
一筆書きの美しさよ。
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・144年前のタイでの日蝕観測。我が身を犠牲にしたモンクット王。
ご存じかと思いますが、タイ人が「9」を好きなのは、
返信削除数字の「9」เก้า と「進む、発展する」という意味の ก้าว が発音が同じためだといわれています。日本語でも「四」が「死」と同じ発音なので嫌われるのと同じですね。
コメント、ありがとうございます。
返信削除そうですね。語呂合わせも重要な要素ですね。
とても勉強になります!
ありがとうございます。